80年代を振り返る趣味は2011年辺りから始まっていて、当初は『聖闘士星矢』や『ドラゴンボール』やファミコンやビックリマン系シールなど、子供時代に夢中だったものへのノスタルジーばかりだったのですが、2015年辺りから80年代の邦画やドラマを少しずつ観るようになりました。
その主な目的は80年代当時のカルチャーや空気感を味わいたかったからなのですが、もし同じような目的で80年代の邦画やドラマを見ていこうとしている人がいたら・・・とりあえず『スケバン刑事』と『あぶない刑事』の2大デカドラマを押さえるのが最短ルートだという事だけは言っておきたいです。
この2作品は街並みがバンバン出てくるので、当時のトレンドなどがよく分かりますから。
あまり興味のない邦画をチェックしたりするよりもずっと効率的です。
例えば、こちらはあぶ刑事の一場面なんですが・・・・・・
面白い物がいくつも目に入りますね。
まずは一番左の「ノンフィクションエクスタシー」と書かれているポスターが妙に気になったので調べてみたら・・・中森明菜さんのカセットテープ限定シングルとしてリリースされた曲だった事が判明しました。
遠目からちらっと見ただけの印象ではソフトポルノ系の洋画か何かだと思っていたのですが(笑)
そして、真ん中に見えるのは私も好きなハワード・ジョーンズのポスターだと思われます。
時期的に『ワン・トゥ・ワン』というアルバムを宣伝するポスターではないかと推測します。
その右側にちらっと見えているのは、私も子供時代にお世話になったコロちゃんパックですね(笑)
「ハワード・ジョーンズとコロちゃんパックとソフトポルノ洋画が1つの画面内に混在する世界観・・・スゲえ」と感心しながら眺めていました(実際にはソフトポルノ洋画ではなく中森明菜さんだったわけですがw)。
こんな摩訶不思議な光景は今ではもう見られませんからね。
こちらは自販機が時代を感じさせる1枚
「らくれん」というロゴの素朴さに味わいを感じます。
らくれんが気になったので調べてみたら、四国乳業のブランドらしく、何でそんな物が横浜にあるんだろうと不思議に思ったら、この回の舞台が松山だった事を思い出して納得しました。
右のタバコの自販機も時代を感じますね。
母だったか祖母だったか忘れましたが、よくタバコの自販機に買いに行かされてましたから(笑)
買っていたのは確かマイルドセブンだったような。
私自身はタバコなんてただの一度も吸った事が無いんですが、家族(母、祖母、祖父、叔父、叔母)は揃ってみんな喫煙者でした。
しかし、小さい子供にタバコを買いに行かせるところに時代の大らかさを感じますが、あの頃は別にそれが普通というか、誰かに何か言われたり変な目で見られるようなこともありませんでしたからね。
こちらは犯人役の写真ですが、パッと見のファッションが自分のように見えたので切り抜きました(笑)
私の場合、MA-1も本物ではなくヴァンキッシュというブランドがリメイクした物だし、下は黒のジョガーパンツが大半で、スニーカーはアディダスのオゼリア ボバ・フェットかエアジョーダンになるんですが、MA-1とパンツがこの人と同系色だからパッと見は似てるんですよね。
はい、どうでもいい話題でした(笑)
こちらも時代を感じさせる自販機
調べてみたら「ベルミーコーヒー」というカネボウが展開していたブランドのようです。
こちらはレースゲームに興じるユージ様
レースゲームと言えば「見下ろし視点」の物が大半だったこの時代から既にドライバー視点を採用しているという先見の明がある画期的なレースゲームですね
調べてみたところコナミが85年にリリースした『RF2 Red Fighter』というアーケードゲームであることが分かりました
しかも画面が引いていくと、ここはゲーセンではなくバーだったのが驚きでした
こちらは映画館。ローカルな雰囲気が最高です
シネコン嫌いの私は、今でもこんな趣のある映画館が近くにあったら頻繁に観に行ってしまいそうです。
しかもラインナップがまたイイんですよね。
『コマンドー』は当然ながら、『ハイランダー』もそこそこ有名なので分かるとして、『ブラックライダー』までちゃんと上映されていたんだなと感心しました(笑)
こちらは女の子が薫さんたちにスプレーを吹きかけている場面
この紐スプレーの正式名称が知りたくて10年前から調べていたんですが・・・・・・
とある方のインスタで「クレイジーストリング」という商品名だった事を数年前に知って凄く感激しまして、その時にも記事にしようとは思ったんですが、ついつい書きそびれてしまっていたので今回はちょうど良い機会になりました
80年代といえば、私の中ではこれのイメージが強いのです!
このクレイジーストリングだとかパッチンガムだとか、いたずら系のオモチャが多かった事が時代の明るさや大らかさ、遊び心や心の豊かさを象徴しているように感じます。
こちらは犯人役なんですが、顔を隠しているのがキン肉マンのお面というのが面白い(笑)
こちらはユージが見せた見事なビハインドバック撃ち(笑)
こういった所からも遊び心溢れる時代だったことが見て取れます。
こんなふざけた撃ち方は、ウエスタン映画以外だと『バットマン』でジャック・ニコルソンが演じたジョーカーぐらいしか見た記憶がありません(笑)
こちらは、私がよく言うようなセリフで愚痴る近藤課長
そんな近藤課長をなだめようとするパパさん
そしてこの素晴らしいオチのつけ方(笑)
世の中に未練はないだの死にたいだのと口にする人ほどしぶとい説ってやつですね(笑)
こういう小芝居が入るからこそ、あぶ刑事が好きなんです。
中でも、中条さん演じる近藤課長が出るシーンが特に楽しみだったりします。