トウカイテイオーとジャパンカップ
トウカイテイオー5歳(旧)のGⅠ戦線は
天皇賞 春・秋と惜敗してしまった
特に、天皇賞・秋には電光掲示板にも乗らない7着…
悔しい、悔しすぎる 涙か出るほど悔しい。
特にこの年は、4歳(旧)は、とんでもない逃げ馬ミホノブルボンがいた。
ライスシャワーとの菊花賞は見ごたえがあった
淀(京都競馬場)まで、行けばよかったと思ったぐらいである。
ライスシャワーも好きなうまだなぁ~
ライスのことを悪役(ヒール)という人がいるかもしれないけど
オイラはそうは思わない
三冠馬になるのは大変だぞ
天皇賞春を三連覇するのは大変なんだぞ
名馬といえども、相当大変なんだぞ
と、言うことを競馬ファンや競馬の関係者に再確認させた馬なんだと思う。
話がずれた…
トウカイテイオー5歳(旧)のGⅠ3戦目、ジャパンカップっ!
この年から、国際GI競走として認定された
国際GI競走として認定されたからかもしれないけど豪華なメンバーが集まった
瞬発力がなければ勝てないような、アーリントンミリオンの勝ち馬ディアドクター
イギリスオークス、アイリッシュオークス、ヨークシャーオークス、イギリスセントレジャー
おまけに凱旋門賞2着というとんでもない名牝馬、ユーザーフレンドリー
オーストラリアから全豪年度代表馬のレッツイロープ
凄いっ!ワクワクした。
いつもの通り、トウカイテイオーの単勝を100円買う。
オッズを見てみる…
なんと、10倍っ! トウカイテイオーが10倍だとっ!
はじめは、オッズの掲示板が壊れているのではないのだろうか
と、思ったぐらいである。
しかし、惜敗が続いているとは言えトウカイテイオーが二桁のオッズとは…
競馬は賭け事だということはわかっている
しかし、世界の今年の名馬たちが集まって、東京競馬場という日本のホームでのレース
日本の馬たちを、日本の競馬ファンたちで心底応援しようと気持ちはないんかいっ!
日本の競馬ファンでこんなもんかよっ! 情けない…
(ここからは、悪友との話をしていてこんな話をしたという記録…)
一緒に行った、友達たちに「少しでも応援しようぜっ!」と持ちかける
しかし、友達たちは「トウカイテイオーは終わったろう」と冷たい返事
「てめーらっ!大和魂はどうしたんだよっ!」とオイラ…
「競馬に、大和魂は関係ないと思うぞっ!」と複数の友達…
「だいたい、トウカイテイオーは"勝ち負け"までいけるのか?」と悪友…
「勝つっ!オイラが勝つといったら勝つっ!ぶっちぎりで勝つっ!」とオイラ
「てめー、脳内レースしてんじゃねーよ、勝つなら有り金全部賭けろ」と言われる
「上等だっ!張ったろうやないかいっ!」とオイラ…
28000円を、トウカイテイオーの単勝を買う
財布には、4000円しか残っていない 帰りの電車賃と飯代しかない…
馬券を見ながら、「来なかったらどうしよう」と後悔するがすでに遅い…
そうだっ!オッズが少しでも下がっているかもしれない
これは、オッズの確認をしなくてはっ!
パドックのオッズ掲示板を見たっ!
オイラが自分の人生で最高金額を張ったんだから変わっているだろうっ!
10.5倍にあがっていた…orz
気を取り直して…オッズなんてどうでもよいやっ!
さぁ、よいよレースの時間が来る
ジャパンカップは、2400メートル
ゴールのところからの出走である
トウカイテイオーは、8枠14番 一番外側である
「岡部っ!天皇賞みたいな乗り方してみろっ!家に火をつけに行くぞっ!」とか叫ぶっ!
周りのおっちゃんたちから「おおっ!兄ちゃん気合入ってんなっ!」
「なんと言っても、全部張っていますからっ!」とオイラ
「頑張れよっ!俺はユーザーフレンドリー買ったけどな」とおっちゃん
「日本人なんだから、日本の馬を応援しましょうよ」とオイラ
「応援はするけど、勝つ馬を買わないと配当もらえないからな」とおっちゃん
現実主義である(キートン山田風)
こんな会話をしているうちにゲートが開くっ!
凄い人で前が見えない…
何がなんだかわからないうちに、大ケヤキの向こう側を走っているみたい
どんなペースかもわからない、展開どうなの? 不明である
トウカイテイオーがどこを走っているかさえわからない。
まるで、オードリーのコントみたいに
おいおいおい(藤岡弘)
持っているお金を全部、単勝を買ったんだけどねぇ(中尾彬) とういう感じ。
人を掻き分け、ようやく見えた 双眼鏡で見てみるっ!
二頭が直線で叩きあいしている
あっ!トウカイテイオーだっ!
ナチュラリズムと叩き合い 凄いっ!
岡部の叩き合いは何度も見ているが気合が違う
騎手に応えている、トウカイテイオーとナチュラリズム
鳥肌が立ってくるのが自分でもわかる
並んだままゴールっ!
岡部がガッツポーズしている
岡部のガッツポーズって、はじめて見たかもしれない
それだけ、府中の直線は長く、険しかったのかもしれない
何度も経験している岡部騎手にとって、そのぐらいだったのだから
ナチュラリズムの騎手であるディットマン騎手には辛い直線だったかもしれない
それだとしても、絶対に負けない心を持っている一流の騎手と言うのは凄い
岡部騎手のガッツポーズを見ていて、ようやく勝ったと言う実感がわいてくる。
テイオー コールがはじまる。
もちろん一緒に叫ぶっ!
「どうだ見たかっ!東の小さい島国で細々と栄えている血統でも国際GⅠを勝つことができるんだ」
と心で叫ぶ…だけど同時に
「コールしている人たちのどれぐらいがトウカイテイオー買ったんだろう…」と思う。
もちろん、単勝は買ってあるので、25万ぐらいの儲け
このお金で、トウカイテイオーの応援幕と、旗を作る。
この応援幕と旗を持って、オイラの「ホーム」である中山競馬場で有馬記念になだれ込むのである
今度の話は、有馬記念こと中山グランプリである。
トウカイテイオーと天皇賞
トウカイテイオーも5歳(旧)になり古馬の仲間入り
1つ上には、ステーヤー晩成型の化け物のメジロマックイーンがいる。
5歳(旧)のデビュー戦は「産経大阪杯」
騎手は、父親の主戦騎手であった岡部騎手に代わっていた。
レース内容は、通称「持ったまま」で勝利を挙げる
格の違いを見せる
これは、マックイーンとの対決が楽しみだ
対決は、天皇賞(春)
馬同士の戦いも面白いが、騎手同士の戦いも面白い
トウカイテイオーは、長年トップジョッキーの岡部騎手
マックイーンは、天才武豊騎手
まさに、「プライドワン」 役者はそろったっ!
1番人気は、トウカイテイオー
2番人気が、メジロマックイーン
しかし、トウカイテイオー5着になり惜敗する
トウカイテイオーが5着…信じられなかった
後ろから来た、ホワイトアローにも抜かれた…
しかもまたもや、骨折…
トウルビヨン系は足が弱いのか? うーん…
春夏は骨折の養生につくすが、よいよ秋のGⅠシリーズが始まる。
ぶっつけで、松元調教師は天皇賞(秋)に出走させる
ぶっつけ本番とは言え、周りを見渡してみると、敵になりそうな馬はいない
トウカイテイオーのスピードについてこれるような馬もいない
ナイスネイチャ・ホワイトストーンは、GⅡクラス
宝塚を勝ったとは言え、メジロパーマーには府中の直線は長すぎるだろう
今度こそはもらったっ!
父親である、皇帝ルドルフがギャロップダイナにもっていかれたリベンジを果たしてくれっ!
レースは…
パーマーが引っ張るっ!すげーペースで引っ張るっ!
折り合いなんて言葉は、どこかに吹っ飛んでいる
何かから、逃げるようにパーマーが突っ走る
ダイタクヘリオスも続いていく・・・
府中の直線500メートルっ!
ダイタクヘリオスとメジロパーマーがをかわしてトウカイテイオーが先頭に立つ
「よっしゃっ!」と思ったときナイスネイチャに差される
「なに~!」と思ったら、ナイスネイチャも外から来た数頭に指されてしまう
府中の直線ってさぁ~ 長すぎるだろう…
着順電光掲示板を見る…
なんとトウカイテイオーの18番がない…
「えっ?なんでないの?5着以下ということか?」
天皇賞(春)のときの5着でさえ信じられないのに
今回は、それ以下ということか?
ここでオイラが言った言葉を悪友は覚えていた
「何年乗り方やってるっ!岡部っ!」
鬼気迫るように言ったそうだ
近くにいたおっさんに「兄ちゃん全財産すったみたいだな」と言われたしな
しかし、博打として競馬を楽しんでいないので
実際に、馬券で使ったのはトウカイテイオーの単勝100円だけである。
なんか書いていたら、悔しかったのを思い出してきた
続きはまた書く… と。思う…
トウカイテイオー2回目
一気に書くと、とても長くなるので分割 2回目っ!
今回は、トウカイテイオーの人生(馬生)
トウカイテイオーは、帝王ルドルフの息子
母親は、ノーザンダンサー系のトウカイナチュナル
この時本当は、オークス馬トウカイローマンにルドルフは種付けする予定であったが
トウカイローマンが、現役続行が決まり急遽トウカイナチュナルに種付けした
トウカイテイオーは、偶然が生んだ奇跡だと思う。
さて、この偶然が生んだ奇跡の馬はどうしたかというと…
デビューは12月と遅いが、皇帝ルドルフと同じく無敗で、皐月賞・ダービーと制する
親子3冠を期待されたが、なんと足をダービーのレース中に骨折…
トウカイテイオーは、現役中に4度の骨折をしている
予後不良になるほどの骨折ではなかったことが良いことなんだと思うが
「無事これ名馬」の格言のごとく、骨折していなければ3冠馬にもなっていたかもしれないし
もしかしたら、父親である皇帝シンボリルドルフを抜いていたかもしれないと思うと残念である。
今度は、5~6歳(旧)について書く予定