リーダー育成の盲点

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一橋大学の一條先生による、リーダー育成に関する本である「リーダーシップの哲学」。たくさんの経営者に、それぞれの「経験」や「転機」を語ってもらっているのが、とにかくリアルで面白かったです。

 

リーダーシップの哲学

 

この本の中に一條先生のリーダー育成に関する考え方もとても学びが多かったです。特に興味深かったのは、「経験の共有セッション」というプログラム。

 

■経験の共有セッション

・参加者一人一人が30分、自分のキャリアをプレゼンする

・印象に強く残っている経験を2つか3つ、ストーリーにまとめる

・立ち止まって自分の経験を振り返ることで、自分の哲学や持論がまとまる

 

そのほかにも学びがたくさんありました。

 

・自分の信念や哲学というのは、本人が経験を通じて得た実践知である

・他社に語ることで、実践知は形式知化される

・過去を振り返ることで、自然と未来にも目が向くようになる

・失敗経験も克服しようとしたプロセス自体で学びが増える

 

この中でも最も学びになった考え方は、

 

リーダー育成においては、自分自身の独自スタイルの確立が最も重要である。

 

という点。オーセンティック・リーダーシップ(正真正銘や本物のリーダーシップなどの意味)と呼ばれる考え方で、自分の強みを活かして、自分らしいリーダーシップを持つことが最も成果につながるというものです。

 

書籍や研修を通して学ぶことはとても大事で、私自身も会社としても実践しています。しかしそれ以上に重要なことは、自分だけの経験を通して学習すること。自分の経験からの学びを言語化することで、それが自分自身の成功パターンとして確立されていきます。

 

大きなミスをしないためにも、デンジャーコントロールとしても、リーダーの基礎を学ぶことは重要。さらにそこから自分なりの学びを増やしていくことはもっと重要です。研修ありきでもダメですし、経験するだけでも弱い。

 

経験しているだけでもなかなか学習効果は高まらず、自分の言葉で語ること、つまり言語化することが重要視です。ワークショップを通じて人に話すこともよいですし、ブログやSNSを活用して自分の学びを文字にすることもとても効果的です。

 

「言語化によって成長が加速する」という点が、リーダー育成の盲点。

 

活躍するリーダーを観察すると、自分なりのリーダー論をもっています。個人であれば自分で意識的に言語化し、組織であれば研修やワークショップを通じて学びあう場をつくる。そういう環境づくりを人事としても進めていこうと思いました。

 

 

ちょうど先日、若手のマネージャーを集めた「フレッシュマネージャー合宿」でそれぞれの経験を言語化してもらうワークを実施しました。「決断経験ナインブロック」というワークです。白紙に書いた9つのブロックにこれまでの自分の「決断経験」を書いてもらって、共有してもらうというものです。先輩への提言や、新しい事業への挑戦、トラブルでの対処など様々な経験を語ることで、お互いの興味もわき、本人も楽しそうに語ってくれていたのが印象的でした。決断経験を言語化し、自分の言葉で語る。周囲の反応を見ながら、学びを増やす。時間としては1時間もかからないものでしたが、私も見ていてすごく学びの多い機会でした。

 

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あらためて整理できました。

 

「経験の言語化」が育成を加速させる。

 

この考え方を再認識できたので、今後も一人ひとりにそういう機会を増やしていきます。

 

 

 

 

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