人事本部では3か月に1度、
1日かけて合宿を行っています。


2003年に役員が初めて合宿を行い、
そこからずっと3か月に1度合宿を行っている
「合宿主義」ともいえる当社の風土のひとつです。

通常とは違う場所や時間の使い方で
中長期について議論していく。

中長期について議論することも多く、
自然と目線が高くなります。
合宿というのは視点を上げる意味でも
非常に効果的な仕組みです。



今週末は人事幹部のワンデイ合宿を行うのですが
昨日はその人事幹部の定例ミーティングで
今週末に行う合宿の議題を議論しました。


中長期の人事全体についてや、
人事の部署横断で議論すべきものなどを
日々の一連の業務からは物理的にも
時間的にも離れて議論する予定です。

その際、幹部のみんなに対して
ひとつお願いをしました。


それは、全ての議題に対して

「自分なりの結論を持ってきてほしい」

ということです。

今回は部署をまたいだ議論も多く
通常業務では接点が少ない議題もあるので
あえてお願いしました。


これまで人事に限らず、できる人を見ていると、
会議への準備がまったく違うことがわかりました。


参加する会議に「ただ来る」のではなく、
自分の中で視点を上げてその会議のオーナーの
つもりで意見を考え、発言するのです。

デキる人は、会議の際に
まず自分の意見を持って参加する。

そして他者の意見も聞いたうえで、
より良い解決策に統合していくというものです。


先に考えている人がいる以上、
「集まってから考える」のでは、遅いのです。


スポーツでも事前にイメージトレーニングをしたり
必要なストレッチをやりますが、それをやらないと
思うような結果が出せなかったりけがをしたりしがちです。


なれないうちは、事前に10分でもいいので
自分なりの結論を紙に書き出してから参加してみる

という方法でもよいと思います。

せっかく用意した提案を会議の流れによっては
提案できないこともあるかもしれませんが
気にする必要はありません。

議論に参加できていればその自分なりの
結論が反映された議論を展開できますし、
会議前の自分なりの結論を出すことを
繰り返すだけでも、

市場価値が高い人に共通する、
「決断経験」を増やすことができます。



会議によってはあえてその場で
「はじめて議題を確認して考える」という
会議もあるので、その時には
柔軟に対応すればよいと思いますが

個人の会議の参加の際には
この視点をもって取り組むだけでも
上司や周囲から一目置かれる可能性が
高まっていくと思います。