PFAS(ピーフアス)汚染問題、これは根の深い解決がかなり困難なものでしょう。

人間が造った自然界に無いもの(今回は有機フッ素化合物)これは便利ですが、反面いつまでも分解しないので環境を汚染するものなのです。(専門家は、永遠に分解しない化学物質と呼んでいます)

今回は週刊新潮の最新版(7/4版)の記事(PFAS汚染最新報告)を引用させて頂きます。

記事によると全国141か所の『汚染ハザードマップ』が載っており、これを見る限り日本列島をかなり汚染している現状が浮かび上がってきます。

個人的な感想を言うと、『なぜこんな最悪な状態になるまで放置していたのか?』と言うことです。

ネットで環境庁長官の意見を聞きましたが、余りに素人なので『こんな人でこんな難しい問題を解決できるの?』というものです。

『適材適所』という言葉は全く無視されており、『大臣は誰でもいい』と言う感じ決めている政府は、お気楽なものです。

事務的にしか仕事をできない人が、あまりに多いので『小粒の政治家集団』と言われてもしかたがないでしょう。

来年の選挙はよく考えて人や政党を選んでほしいものです。小粒な人々しか出てこないのも大問題なんですが。。。(本当に優秀な人は、民間企業に就職して、政治家にはならないようです)

とりあげた週刊誌は、良く練られた記事でありこれを読むとかなり実態が見えてきます。

内容が多いので、大事なポイントだけ箇条書きで書きます。

 

 WHO(世界保健機構)や米国の学会が指摘するPFASの健康リスク 

  発がん性,高コレステロールを伴う脂質異常症、乳児、胎児の発育低下など。

  女性は流産の危険性が高まる。(米国のデーター)

 

国が初の水道水におけるPFASの実態調査を5月から始めているのを報じた。(5/22)

  今秋をめどに全国の自治体や水道事業者に対して回答するよう指示を出した。

 

➂ 高濃度のPFASが検出される場所

  フッ素樹脂などを製造過程で使用する工場の周辺、空港や航空基地のある地域など。

 

問題を起こしている主なエリア

  *大阪府摂津市、静岡県静岡市(フッ素関連製品の製造を行う)

  *大分県大分市(半導体を製造)

  *三重県四日市市(フラッシュメモリー製造)

   このようなエリアでは、製造工程中に使われたPFASが、適正に処理されずに地面などに流れ出し、地下水を汚染した。

   また製品乾燥中に、大気中に大量のPFAS蒸気が流れ出し、大気を汚染した。(工場周辺に住む人々が、吸い込んでしまい体内に蓄積した)

 

❺ 東京多摩エリア沖縄県のPFAS汚染が、一番初期の問題だった。

  東京(米軍基地)、沖縄(米軍基地が多い) ・・PFASの排水処理がうまく行われず、基地周辺の地下水を大規模に汚染した可能性があります。

 この時点で国が、もっと動いていたら「ここまで問題が大規模なものにはならなかったのでは」と個人的には考えます。

国が忖度し過ぎたために起きた悲劇の始まりだったんでしょう。

 

東京国分寺(多摩エリア)の人々のPFAS汚染度

   一部の住民の血液中のPFAS濃度を調べたら、33ナノグラムを超えており、国の基準値(20ナノグラム/ml)を超えている。  住民は数年前から「脂質異常症」を健康診断で指摘されていたが、「まさかPFASが原因だとは思わなかった」とのこと。

 

❼ 現状では国も正確な汚染状況を把握できていない。今後は恐ろしい結果が待ち受けている恐れが十分にあります。

  

**まとめ

 やはり国の動きが亀のように遅く、PFAS汚染問題ももっと早く対策できたのではないだろうか。

 現状の米国にあまりに忖度する姿勢は、余計に問題を大きくしているようなんですが。。。

 『悪いものは悪い』とはっきり国は、米国に発言してください。 これでは戦前の日本人(80年前)と同じレベルではないだろうか? PFAS問題は、解決が困難なモノだけに、国は化学の専門家を交えた『特別なプロジェクトチーム』を組んで、早く解決してゆかないと、全国の水道水が飲めなくなる恐れも十分にあり得ると個人的には思えます。(素人政治家集団では、まず無理な問題です)

今でも汚染地域は、ペットボトル入りの水が飛ぶように売れているということです。(週刊誌記事より)

 国中を揺り動かす大きな問題だけに、ある自治体のように「測定値」を隠すところも出てくる可能性があるので、注意が必要。

 国自体も各自治体を厳しく指導して頂きたい。

**地下水、井戸水は危険なので、絶対に飲まないでください。可能な限り、人間は地下水、井戸水に触れない方が無難でしょう。

 

**引用した資料

  週刊新潮【7月4日号】PFAS汚染特集の記事を一部引用させて頂きました。