「坂野山」ルートバリ 吉沢地区から入山 

2018年03月25日(日)
場所:天竜区佐久間町浦川(吉沢)地区・同区熊地区
移動:自動車、徒歩
ドリンク:道の駅「くんま水車の里」自販機
トイレ:同上(営業時間内)、吉沢の観光トイレ(冬季は閉鎖)

キー・ワード(順不同) 坂野山、三角点「佐賀野」、林道「高集団地線」、吉沢観光トイレ
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 県道9号線の「大地野隧道(大地野峠)」の西側に「坂野山」があり、東側に「箒木山」がある。
 「大地野峠」から「坂野山」へは林道を利用して簡単に行けるので、靴慣らしには良いだろう。
 今回は、北側の吉沢地区(佐久間町浦川)から作業道を利用して入山し、「坂野山」へ行ってみた。これも行程のほとんどが作業道、伐木新道、林道となる。山道(尾根道等)はイラストの赤点線部分のみで、シニアにも優しいコースである。
 新緑が芽生えると付随していろんなものが出てくるし、見通しも悪くなるので、冬季がお勧め。

●アプローチ作業道(吉沢地区)
起点:県道9号線分岐接続
終点:沢筋左岸600m地点(行止り)
延長:約600m
備考:全線ダート、路面湿潤、標高差約40m

●林道「高集団地線」
起点:県道9号線分岐接続
終点:市道「天竜坂野観測所線」分岐接続
延長:約4100m(本日利用分約690m)
備考:舗装200m(起点側)、標高差約240m
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 「坂野山」の北方(北東)には地形図実線と破線で表記された尾根の張出し(地形図703m、559mコブ含む)があり、吉沢地区の県道9号線で終わっている。実線は林道「高集団地線」とその支線作業道で、破線は尾根道となる。
 県道9号線からの取付き場所には「吉沢観光トイレ」と空地があり、今回はその空地の隅に駐車した。

   県道9号線に面した「吉沢観光トイレ」と空地(A地点)
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 上段手前の熊方向から来た。奥が佐久間町方向で、すぐ先に林道「高集団地線」の起点分岐がある。
 手前白壁の建物が「吉沢観光トイレ」で、冬季閉鎖だが現時点では使用できた。電話ボックス、郵便ポストの向こうが空き地となり、地域のごみ集積場がある。
 トイレの隣の四角い建物の出入口が県道ではなく空き地に面しているので、その前に駐車しないように。
 空き地の西端(白い看板のある部分)に山へ入る作業道があり、それが下段の画像。作業道入口は「奥山川」源流が横切っているが、それとは別に俣から分かれた源流が作業道に沿っている。

 では、徒歩にて作業道へお邪魔しましょう。
 作業道は古いが、ウェブ地形図に載っていない。間伐が入ってから10年は経っている印象で、路面は枝葉かコケの被覆となっている。
 
「奥山川」源流部左岸を進んで2分10秒、約200mで右岸へ渡る。

   「奥山川」源流を左岸から右岸へ渡る(B地点)
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 奥から来て、源流を函渠で渡って振り返りショット。石積みの護岸工とコンクリの函渠堤となっている。水は清澄で、水量は普通・・いや、山が浅い割には多い方かも知れない。
 ゼンリンやグーグル先生の地図だとこの辺りから左手(東側)に地形図「・559m」コブに向かう道があるように書いてあるが、実際には何もない。航空写真でも不明だ。登れるとは思うが、斜面に留置伐木があるとクリアするのが面倒だ。
 右岸を遡上する。3分弱、約220mで左岸へ戻る。

   「奥山川」源流を右岸から左岸へ渡る(C地点)
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 最初のと同じ造りの函渠堤。画像を明るく補正したが、実際にはもっと暗い。
 
奥へ進んで4分20秒、約250mで作業道の終点となる。

   作業道の終点(行止り)部分(D地点)
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 ジクジクで苔むした路面に靴を半ば埋めながら手前から来て終点となる。終点の先は源流沿いに杣道が少しあり、開削面は無い。
 地形図では、左手の尾根が南進しており、右手の尾根はそこへぶつかるために左へ曲がって正面奥を横切っている。間伐が効いて、終点からの見通しが良く、現地での安心感が大きい。
 
 下段の画像のように、30mほど先の源流部に一本だけ沢を跨ぐような倒木があり(赤丸)、これは尾根上からも見える。よって、この位置から右手(西側)の尾根へ斜面を登る。
 左手(東側)の尾根でも良いのだが、斜面と尾根上に灌木がある感じで、標高差も少しあるので右へ登った。右手は尾根上が斜面のすぐ上に見えているのだ。
 杣人も考えることは同じようで、何となく踏み跡がある(獣道かも知れないが)。
 
斜面を直登して数分、約30m、標高差約20mで尾根上に出る。

   「奥山川」源頭の西側の尾根(E地点)
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 左のデイパックの処から出てきて、奥へ南進する。尾根道は明瞭で、赤プラ杭が奥へと案内してくれる。板材の番号札もあり、出合地点の48番から奥の50番まで進む。
 前述したように、地形図破線のある東隣の尾根と接続するために、この先で左(東)へ少しづつ曲がる。尾根道はその尾根へほぼ直角にぶつかるので、ぶつかったら右(南側)へ90度曲がる。すると伐木新道の末端に出る。
 E地点から新道末端まで2分50秒、約160mで、すぐだ。

   地形図に無い伐木新道末端との出合(F地点)
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 左から登って来て中央の新道末端へ出て振り返りショット。標高は約600mとなる。背景のトンガリは「登気野」だ。「登気野」は林道「地八吉沢線」を開設中なので、竣工したら林道利用で楽勝の山になる。
 
 さて、地形図に無い新道だが・・この林内路網は林道「高集団地線」から派生している。この新道を行けば良いのだが、この時は判らなかったので、そのまま画像の右上へ尾根を登る。
 境界杭に沿って灌木を刈ってはあるが、一部留置木があって歩きにくい。54、55番の板杭があり、
3分半、約60m、標高約625mで本日2番目の伐木新道の末端に出る。

   地形図に無い伐木新道末端との出合(G地点)
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 上段右から登って来て、新道末端へ出て振り返りショット。
 下段は新道末端から30mほど先の上下への分岐の様子で、登って来た尾根を末端にして複数回折り返す新道(作業道)の典型的な線形となっている。
 今回はこれ以上灌木の尾根筋を登らず、新道を利用しましょう。
 
 新道の分岐を左へ登って行く。途中にある下への分岐は無視し、一度折返して(G2地点)、
3分、約250mで3番目の伐木新道の尾根側の末端に出る。

   地形図に無い伐木新道末端との出合(H地点)
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 右奥から登って来て、左奥へさらに登る。手前の立ち位置に尾根筋があり、G地点から尾根を登ってくればここに出る。
 左へ登って、2分20秒、約150mでコルの変則辻に出る。

   地形図に無い、鞍部の作業道の変則5差路(J分岐)
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 左奥から手前へ出てきて振り返りショット。この分岐は地形図「・703m」コブの北東のコルとなる。コブの反対側までは元々作業道が来ており、それは地形図に載っている。
 手前への赤実線が「・703m」コブ直前まで通じている。地形図の破線は尾根上だが、ほぼ同じである。
 左への赤点線は「・703m」コブの北側を巻いて、反対側にある既存の作業道(地形図にある)へ通じている。
 「・703m」コブのある手前へ進んで1分半、約120mで行止りとなる。行止りから15秒、20mほど南側に尾根コブがある。

   「・703m」コブの北側の新道末端とコブ(K&K2地点)
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 上段手前から来て新道は行止りとなる。左手直近に尾根コブが見えるので問題ない。
 左へ少し登ってすぐに下段のコブに出る。赤いプラ杭があり、コブの辺りだけ常緑の灌木(たぶんアセビ)が生えている。”標石のない標高点”がこのコブの最高点とは限らないが、今回はここを「・703m」地点とした。
 コブのプラ杭の右外に別の新道の末端がある。

   「・703m」コブの直近の別の新道末端(L地点)
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 この末端とK2末端は20mほどしか離れておらず、なぜ接続しなかったのかすごく不思議だ(少しズレてはいるが)。
 左側の尾根コブから降りて新道を奥へ下る。登ってきた新道とは反対の南西側となる。
 
下って30秒、約75mでコブ下の5差路に出る。

   「・703m」コブ南西の作業道分岐(M分岐)
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 手前から来て、分岐に出て奥へ進む。分岐から奥へは以前からある作業道で、先で林道「高集団地線」に接続している。
 右手前へ戻る新道は、コブの北側を巻いてJ分岐と接続している。
 ここまで来たら終わったも同然だ。奥へ進んで快適な尾根道を歩き、2分40秒、約240mで林道「高集団地線」と出合う。

   作業道と林道「高集団地線」出合(N分岐)
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 手前から来て、林道「高集団地線」との分岐に出る。分岐を左へ進む。右は県道9号線の起点分岐に接続している。この分岐にはピンクテープの付いたトラロープ規制があるので、今歩いてきた作業道へは一般車両は入れない。

 林道「高集団地線」を左へ南進(南西)する。「天竜園芸組合」の分場を右手に見て、6分10秒、530mで右手の樹間に独特の山容が顕われる。

   本当か? 「三ツ瀬明神山」なのか?(O地点)
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 東峰のトンガリ山(右側)と西峰(左側)山頂の電波塔が肉眼では見える。手前の水平尾根は「鍵掛山」の北東尾根だと思うのだが、その向こうの「明神山」がこんなに近く見えるものか? 違ってたら指摘ください。
 この絶景スポットから2分40秒、約165mで大きな切通しに出る。

   林道「高集団地線」の切通し(P分岐)
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 手前から来て切通しに出る。ここは目的地「坂野山」の北側の尾根のコルで、かなり深く削って切通しにした。
 切通しの前後に分岐があるが、画像にはどちらも写っていない。手前側の分岐は古そうで作業道も行止りのようだ。
 画像の奥側では、切通しを抜けると左右への分岐となり、左折(南進)は林道「高集団地線」の続きで、市道「天竜坂野観測所線」に接続している。「舞木林道」はその先となる。

 画像のように切通しのヘリを登って尾根上に出る。すぐに若干の岩の露出があるが、右側を通れる。そこを過ぎれば「坂野山」山頂が何となく見える。遠いのではなく、見通しが少し悪いのだ。
 
切通しから明瞭な尾根を4分半、約200mで「坂野山」山頂となる。

   「坂野山」山頂と三等三角点「佐賀野」(R地点)
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 山頂直前は古い伐木の留置があり、少しだけ歩きにくくて幾分時間がかかった。三等三角点は768.4mで、点名は「佐賀野」で「坂野山」の”坂野”もサガノと読ませる。
 保護石が3つあるが、それ以外のICタグ、表示杭、航空標識、測量棒などは無い。どういう訳か東風が冷たいので、西側の斜面でドールの缶詰ミカンを食べて休憩した。

 ここまで往路は正味45分で、休憩(実質ログ取り)込みで1時間程度でしょう。復路もバリエーションがあるが、これ以上、画像やテキストを増やしたくないので、往路を戻る。
 山頂からノンストップ38分半で自動車まで無事に戻り着いた。

 冒頭でも書いたように、行程のほとんどが林道等の歩きで、今回もシニアの足腰背骨に優しかった。地形図はもとより、航空写真にもまだ写っていない伐木新道に出合うとかなりドキドキする。写真に写っていればワクワクとなる。今回も新道さまにはお世話になりました。  おわり。