ブログの進退 | STEREO らくがき帖

STEREO らくがき帖

Musically_Adrift@Ameba 2.0

☆ 書くことや書きたいことはそれなりにあるのですが,そういう気持ちになれないことが続いています。少しずつ距離を置いていけば自然に消えてしまえるのだろうと思います。


☆ 例えば前回のフィル・ウッズでもそう。ビリー・ジョエルの曲を選ぶ前に用意していた曲があったけれど,曲を紹介させてもらえない。音楽を「知らない人」に紹介するのに音楽が使えないという皮肉に,なす術はありません。


☆ 知っている人がもっと知りたくなるようなことなど書けはしないのです。所詮それは音楽に関する個人的な記録(もしくは不完全な記憶の再現)でしかないのですから。


☆ まともな音楽ガイドを持てなかった日本の(流行)音楽産業(と芸能界・興行界・制作会社など周縁産業)の悲劇なのだろうと思います。ここ数年,雨後の筍のように出てきた流行音楽解説書は,確かに何もない所に道を付けたとは言える。だけどその道は(書いた人には悪いが)見たこともない道のようにも思える。


☆ All Musicだって似たようなものなのかもしれない。だけど同じ流行音楽の再発盤で米英のものは少なくともキチッとしたレビューやパーソネルのクレジットがついている。そういう盤が作れないのです。日本のポピュラー音楽の多くのものは。そんなコストはどこにもないんでしょう。使い捨てにしていたもので商売したいのだから。思い入れなんかないのだろう。


☆ だからガイドブックの登場は喜ぶべきかもしれない。しかし,その前にまともなレビューやクレジットのないジャケットだけの再発盤をどれだけ量産したら(あるいは限定盤で形だけマーケットに出しておけば),誰かが恩寵で買い上げてくれるとでも思っているのだろうか?そういう話が悲しくないのだろうか?


もう少し,ブログの進退について考えたいと思います。