小田、伊東、有馬みんながんばった天皇杯3回戦vs栃木SC | 鹿耳ずきん

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アントラーズの勝利が観たくって、スタジアムに通う日々。Like a Rolling Ball. 

●8/14 天皇杯3回戦 鹿島vs栃木 4−0

 得点:小田、伊藤、レアンドロ(PK)、有馬幸太郎

 

 

ほんとーうに行きたかったけど諸事情によりスカパー!観戦。

予想していたとおり、普段は見られない選手たちが出て、しかもみんないいパフォーマンス!小田のスーパー(?)ゴールに始まって、仕上げが有馬のプロ初ゴールってもうなんだろこの試合見た人絶対正解。いい買い物をしましたね!って感じっすよぅ。

 

(先発)

FW   伊藤 遠藤

MF   山口 レオシルバ 永木 レアンドロ

DF   小田 町田 スンヒョン 伊東

GK   ソガ

 

(サブ)

スンテ 篤人 関川 名古 小泉 セルジーニョ 有馬

 

スンテが次節出場停止なのでこっちに先発するかなと思っていたんですが、ソガでした。大分戦に向けて試合勘を磨くということでもあったのかな。スンヒョンとレオシルバ はちょい離脱から復帰。伊東は長い離脱からおかえりー! 

前所属チームで今季の天皇杯にすでに出場している上田と有馬は残念ながら鹿島の天皇杯に出場できず。小泉は幸いにして柏で出場がないのでベンチ入り。でも、伊東をここで使って来たのはきっとコンディションが上がってきたということなんだろう。このタイミングでJ2戦で試せたの、良かったんじゃないかな。

 

栃木との対戦は初めてだそうで、グリーンスタジアムも初めてか…。鹿耳は1度、何年か前のJ2J3入れ替え戦に行ったことがありますが、あの時よりお客入ったんじゃないのかグリスタ。栃木は今、J2でも下位で苦しんでおり、ベテランエース大黒はお休み。大黒がいたら最終ラインはもちょっとナーバスな守備を強いられたかも。

 

栃木の方もまたターンオーバー的なメンバーだったわけですが、それでも、というかそれだけに、立ち上がりからガツガツしたプレスで押し込んできました。でもそのあたりはボランチに永木がいたのが大きくて、慌てることなくやりすごした感。テレビで見ていても栃木のぐいぐい来る感じは「長くはもたないな」って思ったし、実際そうで、10分過ぎに山口が初シュートを放ったあたりから少しずつ持ってつなぐようになって。ただ、ピッチ状態がよくないのもあって、そこに慣れるまではつなぎはいい形では完結できなかったです。前半はレオシルバがまだちょっと試合勘の微調整が整っていない感じで小さなミスがあったしね。

 

30分ごろかな、小田のいい守備があって、奪って一人かわすところまでは完璧じゃーん?あとは次のパスだよねー、とか思っていたら37分、自分で決めよった!(笑) ソガの低い弾道のフィードをレアンドロが神トラップで収めて小田へ。小田、縦に出すかと思いきや、中にちょっと持ち出してクロス……のはずがキーパーの頭上を超えてゴオォォォォォル!!!!わはははは! もっと喜べ小田逸稀! センタリングです!

 

折しも昨日、Jリーグから7月度月間ベストゴールが発表されて、小池のジュビロ戦のアレが選ばれたわけですが、小田の「俺だってあれくらい!」と言わんばかりの(言ってない)ゴール、素晴らしかったですね。いろんな意味で嬉しい先制点でした。ゆりかごパフォーマンスは伊東ゆっきーのお子さん誕生だそうで。うふふう、おめでとう。

 

45+2分には小田のアシストから伊藤翔のゴールで2点目。これ楽しかったなー。真ん中の永木が右のレアンドロとワンツーで前進して左へ出すと、小田がワンタッチで浮き玉のクロス。伊藤翔が走り込んでダイレクトボレー。んもう。なんて綺麗なのっ。このシーン、フィニッシュも爽快なんだけど、永木の動きがなんとも言えん。栃木のクリアミス気味のハイボールをスタッと収めて相手の届かないところへ置いて、小田へのパス。出したらそのまま流れるような動きで前に出て行くわけですよ。結果的には浮き玉で伊藤翔だったけど、小田には(つまりは栃木のDFにも)永木の足元へのスルーパスの選択肢もできた。ああいう献身走りはキュンと来るよねえ❤️

 

2−0で折り返した後半、最初の見せ場は山口のシュートですかね。徐々に本来の精密さを取り戻して来たレオシルバ から山口→伊藤翔へと渡り、その瞬間、中から永木が猛然と伊藤翔の方へダッシュ。栃木の選手が三人くらい永木に釣られた背後を、山口が中に入ってきてほぼフリーでシュート。メンデスが触ってキーパーに弾かれたけど、まー、惜しかったですね。それにしても永木さんのチームプレーに対する誠実さときたら!嬉しい楽しい大好きだ!

 

この山口のシュートで得たCKから、こぼれ球を拾うところでスンヒョンが引っ掛けられてPKの判定。レアンドロが涼しい顔で決めて3−0。

 

こうなるともう、有馬の投入待った無し!感漂うスタジアム(いなかったけどきっとそうだったに違いないw)。

秘蔵のユースっ子ストライカーをベンチに入れたのは、こういうシチュエーションを待っていたからだよね大岩監督。

そして63分に伊藤翔に替えて有馬幸太郎。くーっ。来たよ来たよ〜。

 

交代直後、遠藤のスルーパスがゴールラインを割りそうなのを猛然と追っかけて、栃木DF田代ともう少しで入れ替わってボールを生かせそうだったの、良かったなあ。ああいうプレーが観客を引きつけるんですよねえ。

 

時間が進むにつれて、栃木の選手との個人の力量の差ははっきりと目に見えてきて、栃木はカウンターにチャンスを見出そうとするも、なにしろフィニッシュが。鹿島守備陣は余裕があったんじゃないかなあ。

 

85分には、伊東に替わって内田キャプテンがピッチに! これはしみじみ嬉しい。10分間だけでも足慣らし、という感じの出場だったと思うけど、いやー、ちょっとしたプレーにオーラが立ち上って見えるのはどういうことでしょう(笑)。入ってすぐのクロスも質が高いなーって思いましたよね。

 

そ し て。

88分、内田→遠藤→レアンドロとワンタッチでつなぎ、裏へのパスに飛び出したのが有馬。正直、いやこれオフサイドちゃいます?って思いましたが、副審はいい位置で見ているし、ここで旗が上がらないのも有馬の運。とにかくオフサイドなしでそのままドリブルでカットインカットインカットイン…どこまで行くんや!打つのか出すのか!と思ったら自分で打ったよ。左足だよ。入ったよ。ゴオォォォォォル!!!言うことないなオイ。

 

4−0でベスト16。各地でジャイアントキリングやそれ寸前、みたいな試合がある中で、しっかりと駒を前に進めることができて良かったです。ただ、もちろん今日のクオリティは相手との差があってのこと。小田も有馬も……あ!伊東のことも一言だけ!伊東のオーバーラップが本当に懐かしいというか、左からのサイドチェンジに、ああー、誰かいるのかー、って見ていると伊東がフレームインしてくるのほんと楽しかった。小泉と、そして篤人としっかりポジション争いをしてほしいです。小田や有馬、そしてシュート7本と打ちまくった山口も、ルヴァンや天皇杯でチャンスをつかんで、リーグ戦やACLに絡んで来てほしいな。

 

これで三竿や聖真、セルジーニョもフレッシュな状態で大分戦に臨めるはず。F東京は天皇杯がなくなって、日程的にはさらにうちが不利になったけど、それでも勝ち続けるしかないのだ。若い選手、復帰選手とリーグレギュラー組をうまく組み合わせた今回のメンバー構成は、いつもながら絶妙だなと、過密日程経験値の高い大岩監督・コーチングスタッフの手腕を感じます。この試合を勝つだけでなく、この先を戦う準備にもなっている。そういう意味で、希望を見せてもらった1戦でした。さすがやわあ❤️