離婚発覚から、数日が過ぎた。
当然会話はほぼない。
離婚に向かうだけなのだから、、、
ただ、具体的にどう進めるかは決まっていない。
そこまで考えて動く元気はなかった。
そんな日々が過ぎ、突然、妻から話があると呼ばれた。
子供達がいない休日の昼間だった。
妻は、開口一番。
「ごめんなさい」
「私が全部悪かったです。」
遂に謝ってきたのだ。
妻は言う。
この前は離婚して、家を出ていくと伝えたが、子供達と離れるのは耐えられない。
だから、、、
お願いだから離婚しないでください。
と、泣きながらの懇願だった。
私は冷たく、
無理。
絶対に離婚する。
と言い放った。
妻は泣きながら、何度も
「お願いします」
「離婚しないでください」
その繰り返しだった。
私も頑なに、譲ることはなかった。
すると、妻は
離婚するにしても、
即離婚ではなく、少し時間が欲しい。
もう少し待ってください。
と申し出てきた。
私は、はじめはそれでも無理だと答えたが、
最終的にその申し出を飲んだ。
妻は
「ありがとうございます」
と言い、やり取りは終わった。
私は離婚確定と考えていたが、
妻が反省モードに入ったのなら、時間はかかっても、もとの関係に戻れるかもしれない。
そんな少しの期待を抱いたからか、僅かではあるが、気持ちが楽になった。
自分が優位に立ったのもあるかもしれない。
ただ、それは淡い期待だった、、、