プロ中のプロの仕事 | MY LIFE AS A FOOTBALL 2

MY LIFE AS A FOOTBALL 2

ないかな ないよな きっとね いないよな
会ったら言えるかな まぶた閉じて浮かべているよ



 映画館の中も父親だらけだった。

僕らが聞いた「アメリカ軍は兵隊を大切にする」というのが
真っ赤なウソであることが、あっけなく判明する。

兵隊さんが、すり鉢の中のゴマのようにすり潰されるのは、
どうやら洋の東西を問わないらしい。

また、戦争に美談など存在しないことも判明する。
うすうすは気づいていたけれど。

そもそも、タイトルになっているこの有名な写真が
とんでもねぇインチキな代物であることも判明する。

戦争の親玉(軍幹部や政財界の御歴々)が、最悪な俗物であることも
ほとんどギャグとして見せてくれる。

凄まじい戦闘シーンを、まるで静かな語り口調のように撮る、
という離れ業を、C・イーストウッドは簡単にやってのける。

プロの中のプロは、渡辺謙や二宮和也をどう撮るのだろう。
「硫黄島からの手紙」がとても楽しみだ。