アタマの中では情景や映像が浮かんでいるのに、
モノの名前や、その状況を表すコトバが
口からでてくるのに
時間がかかってしまうってこと、
ありませんか？
私は、そんなことがとても多くて、
つい、「アレ」とか、「ソレ」とか
言ってしまうことがあるんです
先日のレッスンでも小学5年生の生徒さんに、
「アレ、いつだっけ？」
「9月の最初」
「あぁ、そうなのね、、
で、アレはもう決まったの？」
「まだ、決まってないの。
たぶん、7月に入ってからだと思うんだよね～」
って、ここまで、会話して、
はたと気が付きました。
すごくない⁈
主語がないのに、ちゃんと会話が成立してる
コレ、受け取り側の生徒さんのスキルが
高いから
なせるワザなんですよね
『受け取り上手』な人になりたい！
先に書いた会話の意味ですが、、、
川崎市の小学５年生の学校行事に、
「自然教室」というものがあり、
長野県にある川崎市が持っている山荘で
2泊3日で体験型の学習をするのです。
画像はお借りしました。イメージです。
川崎市の施設とは関係ありません。
これは、川崎市の小学校が順番で宿泊施設を
使う関係で、
学校によって、行く時期が違うのです。
毎年、小学5年生の生徒さんは
「自然教室」の日程によって、
レッスンをお休みされるので、
前もって、日程を知りたいなぁと思って、
「あなたの学校の自然教室はいつだっけ？」
と聞かなければならないところを
「アレ、いつだっけ？」
となってしまったわけです
そして、毎年、小学5年生の特に女子は
自然教室で行動を共にする
『班』とか、
宿泊する時の
『部屋割り』などについて、
うれしい気持ちや残念な気持ちなど、
語ってくれるので、
(私もそういう生徒さんの気持ちを
聞くのが好きなので
)
「で、行動班とか、部屋割りとかは、
もう決まったの？」
って聞きたかったのに、
私の気持ちだけが先行してしまって
「で、アレはもう決まったの？」
という残念なコトバが
口から出てしまったのです
そんなポンコツな私の問いに対して、
この、5年生の女子ちゃんは
見事に返してくれたのです
レッスンにも必要な「受け取り上手」なスキル
ピアノのレッスンにおいては、
生徒さんの演奏に対して、
「音」「リズム」が違う場合は
そこを指摘して直してもらいます。
でも、その先の、
「もう少しココをこんな風に工夫したら、
もっと良くなるのに、、」
という種類のアドバイスをする時、
音の表情や、音楽の持つ情景などの
『表現』に関することについては、
ピアノ教師と生徒の間で、ある一定の
イメージのすり合わせというか、
意思の疎通のようなものが必要です。
私も一つのことを生徒さんに伝えるのに
色々なコトバで色々な角度から伝えるように
心がけているのですが、
一度言っただけでスッと伝わる時と、
何回違う言葉で試してみても伝わらない時が
あります。
もちろん、それは私のピアノ教師としての修行が
足りないことが大きな原因です
でも、レッスンをしていて、
わたしがアタマに浮かんだ事をパッと言って、
それが生徒さんにパッと伝わった
と感じるとき、
本当にそのレッスンは
楽しいものになります。
同じ人でも毎回レッスンの内容によって
上手く「受け取ることができる」時と
そうでない時があります。
できるだけ生徒さんには
『受け取り上手さん』に
なって欲しいから、
私はレッスンの前後でもできるだけ
生徒さんとコミュニケーションを
とるように心がけています。
そして、私も『伝え上手な先生』に
なれるように、
一層、精進していきたいと思っています。
