治療の経過。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。


18日に父が再入院してからのこと。

自身の備忘録として。



1日前倒しで18日の夜から抗がん剤CTP-11(イリノテカン)の投与を開始しました。

父は血管が細いために、点滴針を刺すのに痛みが伴っているとのこと。。

ただ、それ意外には食欲の減退や吐き気もなく、唯一便秘が自覚できる副作用でした。



19日の朝食も問題なく完食。

しかし20日になって白血球が3500、21日には3000と2日連続で減少したため、21日の午後と22日に白血球を増加させる薬を投与。

21日はお見舞いに行った母に倦怠感を訴え、安静に過ごしたそう。

また、感染症予防のためにマスクをして過ごすことに・・・

(個室に移った方がベストとのことだったが、そこまではしませんでした)


そしてお薬の効果で、白血球は22日に5000、23日は9000まで回復し、23日に退院。

両親でお昼はとんかつを食べるほど元気だった様子。

ただし、白血球の回復はあくまでも薬の作用のため、くれぐれも風邪を引かないように主治医から注意されていました。



7月24日は父の誕生日。

白血球の減少によって入院期間が3日ほど延びてしまったため、当初予定していたバースデーパーティはキャンセルになってしまったものの、姉の自宅に急遽家族が揃い、簡単なお祝いをすることができました。


姉の娘二人(父にとっての孫)、そして私と姉の姉妹二人、そして両親。

今まで父のお誕生日をお祝いすることはなかった不肖の娘のくせして、今はお祝いが出来ることを心から幸せに思いました。


父もとても嬉しそうだった半面、

 「 抗がん剤を一回打つと、5歳年を取るというのが身を以って分かる。 」

としみじみ話していたのが、心に残っています。


そして、8月付けで大分県・別府に異動することが決まっていた私に、

 「 別府の温泉でゆっくりしたいな~ 」

と、何度もつぶやく父。

父は昔から温泉と海が大好きで、別府は新婚旅行でも訪れた場所なのです。



8月下旬には両親の別府旅行を企画しているのですが、その後も父を招いて別府でゆっくり過ごすことが叶えばいいのだけど。。。



とにかく、父と過ごすことのできる時間を大切にしよう。

短くても、濃い時間を一緒に過ごそう。


今思うことは、ただただそれだけです。