家族のこと。 | 父と家族の末期がん闘病記

父と家族の末期がん闘病記

2012年6月末、当時65歳だった父が突然、末期の食道小細胞がんとの診断を受けました。
現実と向かい合うため、父との日々を忘れないための記録ブログです。

私たち家族は、父、母、姉、私の四人家族です。


・・・と言っても、すでに姉も私も結婚して家を出ているので、両親二人だけが神奈川県某所の実家で二人暮らし。


姉は国際結婚をしているものの、都内の便利な場所にマンションを購入して、娘が二人。

私は大学時代に都内で一人暮らしを始めて以降実家で暮らすことはなく、2年前に整形外科の夫と結婚し、まだ子供はいません。

そして、8月1日には夫の転勤で大分県の別府に引越しすることが決まっているものの、8月末からは2か月半程度、夫が都内で研修を受けなければならないスケジュールのため、その間私は実家に帰ることが前々から決まっています。


とにかく今回父の末期がん診断を受けて、娘が二人とも専業主婦で、比較的すぐに駆けつけ易い距離に暮らしていることを、不幸中の幸いに思うばかり。

食道がん治療では実績のある大学病院が、実家から徒歩圏内(見える距離)であることも。



また、専業主婦をさせてもらっている夫の存在にも深く深く感謝。

結婚前、私は大企業で海外営業職に就いていました。

月の約半分が海外出張、日本にいても毎日が残業漬け、土日出勤も当たり前の日々で、近くに住んでいても実家に帰省できるのはせいぜい年に1回程度。

今もそんな状態であったなら、親がこのような状態に陥っていながら、親孝行に裂ける時間は殆ど作ることははできませんでした。。。


考えてみれば食道がん患者が60代後半に多いので、娘息子は働き盛りの30歳前後が殆どで、親元にすぐ駆け付けることが難しい人も多いはずです。

それに比べて恵まれた立場にいる私たち家族は、より多くのことを父に対しやってあげることが出来るはず。

くよくよしてばかりもいられません。


父にとって一日一日がカウントダウンの日々であれば、私たち家族にとっても一日一日が家族で過ごせるカウントダウンの日々。

不幸中の小さな幸いを沢山見つけながら、そして私たち家族が父のために、何より自分たちのために、前向きに現実と向かい合っていきたいと思います。