今日は新宿のサザンテラスを歩いた。

なんて素敵な街だろう。これだけ洗練されたものに溢れていると、後は街の色に染まりゆくだけ・・・苦笑。

染まれ染まれと、街は両手を伸ばしてくる。まるで押してくるような感じだ。電車の中で人間観察をしてみた。

いつもはファッションを見るが、今日は、人の目に注目してみた。

目力のある人、ない人がいる。

目の大きさじゃない。目力のある人の目には意志が宿っている。瞳の奥に知性が宿っている。

目力を観察する時、観察のポイントがある。

その人と目線がずれた時、どこかを見ている時に、チラッとだけ見るのだ。

目力のない人の目は、泳いでいる。魂が抜けている。

たくましい男がいたが、残念ながら、目は魂が抜けていた。この男は、夜の仕事に関わっているのかもしれない・・・もしくは、仕事に情熱がないのかも。女と遊び疲れているのかも。

ファッションのイケてる目の前の女性は、電車が遅れているので少しイラついた表情だったが、目力があった。知性を感じた。鋭く、かつ女らしい目だった。この人は、男に振り回されず、かといって振り回している絡みのスタンスで生きてもいないだろう。遊び慣れて遊び疲れた目じゃない。湿っぽく甘えた感じの目でもない。現実的だが、強さの中に優しさを秘めているにちがいない、と思った。