千鳥舞う | 店舗内装、リフォーム、不動産のトータルコーディネートを行うDEC(デック)総合研究所のブログ

千鳥舞う

前回ブログに書いた「無双の花」の作者、葉室麟さんの「博多」を舞台にした最新時代小説「千鳥舞う」を読破しました。美しいと評判の文章に加え香椎・箱崎・名島・奈多・多々良川・土居町・呉服町・能古島・玄海島等々そして弊社がある薬院も登場し作中の人物も当然ながら「博多弁」をしゃべります。 博多在住の者でもあまり知らないようなガイドブック的要素も含みながら江戸時代、博多の女絵師が描く「博多八景」を題材とし葉室さん独特の日本人の琴線に触れる哀切で感動的な物語に仕上がっています。印象に残ったのは・・・・ ひとはひとに愛おしまれてこそ生きる力が湧く。たとえ、その身が朽ち果てても、愛おしむひとがいてくれたと信じられれば、現世でなくともいづこかの世で生きていける。この世を美しいと思うひとがいて、初めてこの世は美しくなる。