北川智子著「ハーバード白熱日本史教室(新潮新書)」を総武線で一気に読了。

著者はまだ30そこそこだが、ハーバード就任数年にして日本史を立ち見がでるほどの人気講座に仕立てたという。

その経緯を綴った前半、例えが悪いが、エミネムの「8マイル」のようなカタルシスがある。その「熱さ」に総武線ごとき(^^;)で泣きながら読んでしまった。

まだ発売されたばかりだが、これは相当なベストセラーとなるだろう。
きっとTV 取材やマスコミ露出も増えるだろう。
一方、日本史の解釈が浅いとか、そういうバッシングも激しくなるだろう(文芸春秋とか激しいだろうナ)。

そもそも山川の日本史教科書復刻版がベストセラーになるような状況は、僕は色んな面で違和感を感じる次第で、こういう希望の持てる著者の本は応援したい。2012年5月刊。



ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)
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Amazon.co.jp: ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書):

北川 智子: 本ハーバード白熱日本史教室 (新潮新書)/北川 智子

¥714
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予告編で妙に期待感が高まり、また口コミが絶賛ばかりなこともあって、韓国で740万人を動員した大ヒット作「サニー 永遠の仲間たち」をル・シネマで割引鑑賞。

劇中では、懐かしの70~80年代の大ヒット洋楽やファッションがあふれ、きらびやかな思い出と溶け合って、女子高生7人の、夢で満ちあふれていた"1986年"の高校生時代と、当時想像していたものとは異なる"2011年のいま"が並行して描かれていく(80年代のミョンドンの街並がたまりません)。

80年代の洋楽世代にとって、「あるある」的な印象で、これが女子だったらもっとそうだろう(「女子会7人特典」とかで客引きやっちゃえばいいのにね)。正直鷲掴みにされるような作品とは思えなかったものの、ラストの後味のよさはな爽やかです。78点。 

ソフィー・マルソー「ラ・ブーム」まんまの「愛のファンタジー」の使い方もなかなかでした。
http://youtu.be/OL2FazadHoQ
待望のアレクサンダー・ペイン監督、クルーニーさん主演「ファミリー・ツリー」をTOHOシネマズ六本木で鑑賞。

家族崩壊の危機に直面したある一家の再生のドラマをユーモアを交えて映し出した作品。
ペイン監督の過去の題材は「アバウト・シュミット」の"ハッピーリタイアメント"、「サイドウェイ」の"ナパ・ヴァレー"、そして今回は"ハワイ"。

一般的に思い描く楽園のイメージに対し、「そんなに甘くはないよ!」と主人公達は面倒な現実に共通して向き合うことになる。

特に、今回の大きなテーマは「Make decision (決断)」。
優柔不断で、でもそれが決して悪い事とも思えず、むしろ積極的に肯定してしまいたい位の今日この頃の僕にとって、心地よい2時間だった。
ハワイにまた行きたくなった。

斜め後ろの人が中盤からビービー泣いていて、「るっせぇなぁ~」とか思っていたものの、ペイン監督の十八番(おはこ)、うまい落語のようなオチに、僕の涙腺も決壊。。
人のことはいえませんです。。

こういう映画の後は、ヒルズのビル風が妙に心地よい。82点。
まさに「おかえりなさい!」といいたくなる、アキ・カウリスマキ監督『ル・アーヴルの靴みがき』をユーロスペースで鑑賞。まるでおとぎ話のような至福な90分間でした。93点。

カウリスマキの前作『街のあかり』を観たのが2007年初夏。だまされながら、孤独かつ愚直に生きる主人公に何故か背中を押された(その後個人的に大きな決断をした)。

本作の主人公は、港町で靴みがきをする初老の男。最愛の妻が病で入院、それと同時にアフリカからの不法入国の少年を匿うことになって、、という話だが、ここでも市井で愚直に生きる主人公と、そういう彼を理解し支える周囲の人たちに胸を打たれた。

それとともに、震災から一年、世の中はイヤなニュースも多いけど、この映画のように周囲のやさしさを実感することが格段に増えた。カウリスマキは今の日本を舞台に映画を撮らないだろうか。。

フランク・キャプラの「素晴らしき哉、人生!」のように、真っすぐ生きていれば、誰かが支えてくれる、、ラストシーンはそういう確信に溢れています。

「心をみがけば、奇跡はおこる」

http://www.lehavre-film.com/index.html
仕事が20:30頃終了して上映開始がドンピシャ、かつ映画の日だったので、アカデミー主要5部門受賞『アーティスト』をTOHOシネマズ錦糸町でようやく鑑賞。

モノクロ&サイレント、、とまさに「飛び道具的なスタイルありき」で、奇をてらったものだろう、と斜に構えて鑑賞をはじめた。実際前半は自分の予想は当たらからずも遠からずな感じだった(寝ちゃったし)。。

しかし、ポスターとかで「若い駆け出し女優と中年男優との恋愛モノ」とてっきり思い込んでいたが、この映画の本質は、古典的な「師弟愛」。それは「ニューシネマパラダイス」のトトとアルフレードとの関係のようでもある。きちんと趣旨が明確になった後半、結構うるっときた。

そして、エンドロールの直前約30秒で、この作品はサイレントであることが、必然であったことがわかる(これは僕だけなのかもしれないけど)。もしそういう必然性が予め判っていて、ラスト30秒を「ああいうつくり」にしたのであれば、この監督は相当な確信犯である。ただアカデミー賞は重荷だよなぁ。。81点。


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カレーの何がいいか?
安いし早く出てくる点。
また味も余程のことがない限り食べられない、ということもない。
ということで、激混みの築地市場で、ちゃっちゃっと食べる。
 
五百円デッドヘッズの日常生活心得-7162.gif
 
中栄
http://r.tabelog.com/tokyo/A1313/A131301/13002332/
オクタヴィア・スペンサーがアカデミー助演女優賞受賞の話題作「ヘルプ~心がつなぐストーリー」をTOHOシャンテで鑑賞。

1960年代、人種差別が横行していたアメリカの田舎町に変化をもたらした実在の女性たちについて記したベストセラー小説を映画化した人間ドラマ。じわじわと感動が襲ってくる感じの良心的な一作。

題名「ヘルプ」が実に多面的な表現。メイドさんの意味、虐げられた黒人女性の叫び、、であったりするけれども、黒人のメイドさんに「ヘルプ」されながら、人間的に成長していく白人女性のエピソードの数々は実に涙をさそう。
(ちなみに、スペンサー扮する料理上手なミニーのレシピが僕はほしい。。)

決してハッピーエンドでは終わらない、二時間半位ある長い作品だが、考えさせられる部分も多く、見応えがある一作。休日の午後にたっぷり時間を確保して、余韻に浸ることをお薦めする。 82点。
待ちに待った、ライアン・ゴスリング主演「ドライブ」をTOHOシネマズ六本木で鑑賞。前評判通りこれは傑作。

スタントマンとギャングの逃がし屋の2つの顔を持つドライバーを描いた、ハードボイルドかつスタイリッシュな作品。ストーリー自体は単純で、80年代の東映Vシネマと何ら変わらない気もするのだけど(というより影響大なんですけど、、)、引き算の演出が実に見事。

ヒロインはキャリー・マリガン(「ウォール・ストリート」など)で、この人の出演作の選び方は抜群。最短距離でボクシング世界チャンプに挑んでるかのような的確さ。

これはまさに男のための、男の映画である。89点。

3月末で鑑賞本数は25本で、何とか年間100本ペースはいけそうかな。
ジョージ・クルーニー監督作品「スーパー・チューズデー ~正義を売った日~」を丸の内ピカデリーで鑑賞。

ある時期になると、報道ステーション(宇賀さん♪)とかでオハイオ州での大統領予備選挙が殊更クローズアップされるけど、この作品2004年のオハイオ州民主党予備選挙を舞台に、政治の裏側をスキャンダラスに描いたもの。

劣勢にたったとき、勝ちにいこうとするとき、美女に誘惑されたたき(笑)、どんなジャッジをすればいいのか、ビジネス的な視点で観ると面白い作品かも。責任ある仕事するってやっぱ大変、、と何だかテンションがどんよりとしちゃった次第。4月なのに。。

昨日観た「ドライブ」に続き、ライアン・ゴスリング主演で、クルーニー氏の人脈なのか、豪華キャスト。77点。

今週は心身とも休めるべく、勉強は若干お休みして、ガッツリ映画を観てしまったが、来週も「アーティスト」「別離」「KOTOKO」など、見逃せない作品が多い。。特にアカデミー外国語賞受賞のイラン映画「別離」はル・シネマだけなので、混みそうだなぁ。。