こんにちは、本日は3日目です!
前回に引き続き…
ネットの洋裁記事では見かけないけれど大切だと思うこと、お伝えします🙇
縫製・パターンを教えてくれるサイトは多くあるので、それ以外のことが中心です。
今回は、具体的な例で…ワンピースと生地の写真を使って説明させていただきます。
3項目目には、私が就職した先のデザイナーさんから教えていただいた方法をご用意しております
まずは、お姫様的なワンピースのご紹介とデザイン説明
見ていない方はこちら…↑
サテン地+レース生地の2枚仕立てを例にあげさせていただきましたが、
今回は…
無地(主生地)+ペーズリー柄(襟のみ別布使い)
私が30歳ぐらいの時に作ったものです
・襟は取り外し可、台衿にボタンが2つ付いているように、衿こし(台衿)を高くして、リボンの厚みに対応するようにしています。
・少しラメが入ったかなり個性のある生地なので、そのイメージを強調するために、魔女のように衿先を尖らせています。
(例として…ミルクの服もいいですが、ちょっとスパイスを効かせたい方なので私はこんな感じに仕上げてしまいます…)
・袖山肩の部分にタックを寄せて、くどすぎない程度のお姫様感を出しています。
残念ながらスカート部分が写った写真がありません。ウエストは絞れるだけ絞って細くひざ丈ほどのフレアースカートのワンピースになっています。
下の写真はツーピースですが、出したいシルエットは同じです、こちらの方はスカートの裏地をオーガンジーにしているのでペチコートをはいたような張りが出ていますが…。
デザインと生地の合わせ方のコツ、特殊生地の使い方
先ほど写真を撮りました
(スムースというのは、伸縮性のあるTシャツなどにも使われる中肉のカットソー素材です)
別布の方は化学繊維で張りがあり、アイロンで今にも溶けてしまいそうなな感じの生地ですコワッ
このペーズリー柄の生地は大好きで、私にとってとても貴重なものなので今も大事に持っています。
ただ、初心者さんが陥りやすいミス。生地の段階でこのように個性豊かで完成度の高い生地…見た目はかわいくて思わず欲しくなるのですが、実際この生地だけで衣服をつくってみると、くどくてごごちゃっとしていて、なんだか違和感があります。
服全体に使用するとしても、ボレロとか、スカートなど単品が無難です。ノースリーブで衿ぐりを大きく開けたシンプルなドレスであれば向いているかもしれないですが…。
料理も人参や野菜自体の味は癖がなく単調で、調味料にしても同じです。各々の材料の絶妙なバランスでよい味に仕上がります。
服も同じで、そこにデザイン・付属類(ボタンなど)etc…が加わるのに、最初から…生地の段階ですでに出来上がっているものを選んでしまうと、失敗する恐れあり
ボタンも栄えないし、その上凝ったデザインを加えにくくなり、何かしようとすればするほど、完成度が下がっていく羽目になりかねない
時と場合によりけりではありますが、基本はそんな感じです。
最初の写真のワンピースも衿のみに使用して、あとはすべて無地素材にしています。だから、ポイントの衿が強調され豪華に見える…
仮想デザイン検討…完成図を想像するためにどうするか?
私が企業に勤めた時に先輩や同僚から教えていただいた方法です。
実際に使う生地(着分あった方がベスト)で折ったり待ち針でとめてみたりして服の形を作り(生地は切らないし縫わないので終わったらもとに戻ります)アバウトな完成図を想像します。使う生地が決まっているとこれができるので、これをやるとやらないでは全然違います。
・ちなみに、既製服の実情は、ちっちゃな生地スワッチがあったらいいほうで、素材も決まっていないうちからデザイン画を描かなければならないことも多いです
・自分で作成する服なら横に鏡も置いて自分の個性に合わせて修正可能!…ぜひやっていただきたいことの一つです
無地スムースを身頃(半身)のようにたたみ、別布を衿の形に折ってのせてみました。
ボタンもあった方がよりいいですし、ボディー(マネキン)にあてたり、自分にあてて鏡を見たり、もかなり有効です!
前立てが中心にあるのなら、その幅に生地を折ってみるのもいいです(縦にピンタックを一本を入れる感じ)。
生地がたるんでくにゃくにゃになってもいいのです、頑張って想像力を膨らませます。薄目をあけて、ぼけた感じで想像するのもいいかもしれません。
もし、デザインの近い服があれば横に置き、交互に見比べながら、そのサイズに折ったり何かあてがったりして(着丈や袖丈、ウエストのしぼり加減、ポケット位置、ボタンの色サイズ…etc…)再び想像力を膨らませる(ここでは簡単な説明だけですが、この方法はパターン作成の方の参考にもなるし、デザイナーがパタンナーにデザインを伝えるときにもかなりと役に立ちます)
最初に描いたデザイン画、本当にそれでいいのだろうか?改善が必要であれば、修正し、もっと、もっと、生地に合うデザインを極めていきます。
何か物足りないのなら、ブレードをつけたり、レースをあてがったり、使う予定がなくても色々な付属(飾りパーツ類)を持っていたら、こういう時に役立ちます!
しまいには、足があるであろう部分に靴を持ってきたりと…アチャ~
最後に…
まだまだ、お伝えしたいことは沢山あるのですが、伝わることが大事。
今回は、一つの話題に絞って解説させていただきました🙇
わかりにくい部分もあったかとは思いますが、あなたの服作りの参考になれば、うれしいです。
では、最後までお付き合いありがとうございました