設問1の問題文に「文中の言葉を適宜自分の言葉に置き換えつつ」ということが明記されました。この意味するところは、ただまとめるだけではダメで、自分の言葉を使って設問2で使う規範定立のようなことをしなければいけないんだと解釈しました。

 

設問2は、「具体例を一つ以上挙げつつ」と書いてあるものの、「功」「罪」ふたつ書かなければいけないので、例を二つあげることになると思いました。「罪」のほうは時事問題としてトランプ大統領のことがすぐに思い浮かびました。「功」のほうはなかなか思いつかなかったのですが、トランプ大統領に功罪二つの面がある、という書き方でも良かったですね。

 

実際の答案は、行数を満たすためにいろいろ書いたはずですが、細部は忘れてしまいました。E~Fでなければ満足です。

 

第1 設問1
1 弁証術と弁論術の区別の一つは、議論の身近さである。弁証術は、議論の段階をすべて押さえながら結論を導くため、議論が長すぎ、聴衆から遠いものとなる。これに対し、弁論術は、大多数の人々もそう思っていることに基づき、聞き手にとって身近なことを語るのである。
2 もう一つの区別は、前提事実である。弁証術は結論を導くのに必然的な前提に限るが、弁論術は聞き手にとって概ね真とされている事実をももとにすることができる。
第2 設問2
1 弁論術を用いることの「功」の面、すなわち良い面は、わかりやすさである。例えば、テレビ番組で難しい概念をわかりやすく解説する、ジャーナリストの池上彰氏などである。彼らは、聴衆の多くが知っていることから出発し、聞き手にとって身近なことを語るため、説得力を持つのである。
2 弁論術を用いることの「罪」の面、すなわち悪い面は、大衆を誤導するおそれがあることである。例えば、アメリカ新大統領のトランプ氏に代表されるポピュリスト政治家の台頭である。彼は、「移民がアメリカ人の雇用を奪っている」と主張し、移民を制限するような政策を推し進めようとしている。たしかに、失業は多くのアメリカ人が直面する問題であるが、その原因が移民にあるということは、必ずしも真とはいえない。そのような命題から出発して、大衆を弱者迫害、差別助長に導くおそれがあるのである。

以上 

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