念願のレールバスとご対面 | キマロキさんのブログ

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 乗り物ネタを中心に、日々の出来事、旅で見たもの、出来事のブログです。

 過去に何度となく東北本線を乗り鉄しましたが、野辺地駅でレールバスを見かけることは一度もありませんでした。

 この出張で、初めて実車のレールバスとご対面・・・だけでなく、乗車もしました。

 

 南部縦貫鉄道七戸駅の駅舎近くの農業倉庫前で、倉庫として使用されているのではないかと思われる、レサ10000のように見えますが、おそらくは、レサ5000と思われる冷蔵貨車の廃車体です。

 レサ5000と、レサ10000は、車体構造が全く同じで、違いはレサ10000が、100km/h走行のために空気ばね台車であるのに対し、レサ5000は、85km/h走行で設計されたため、コイルバネ台車です。

 レサ5000の常備駅が坪尻駅八戸駅)ということもあり、この廃車体はレサ5000であろう・・・という結論に達しました。

 今度行った時には、形式番号を透かし読みしてみたいと思います。

 駅舎の写真を撮り忘れましたが、コンクリート製の、どこか懐かしさを感じさせる駅舎です。

 現在、鉄道は廃止されましたが、南部縦貫株式会社と社名を変更して、業務受託事業を行っています。

 

 ちょっと変色して見辛いですが、駅舎内の売店で販売されていた、おそらく最後のダイヤ改正と思われる、平成7年4月1日改正のダイヤグラムの左半分です。

 

 スキャナーの都合で、2分割になりましたが、右半分です。

 七戸駅始発で、1日5往復が運行されていました。

 また、野辺地~七戸が全線1閉塞で、通標は、「■(ヨンカク)」でした。

 

 七戸駅発行の硬券乗車券です。

 日付を見ると判りますが、休止1年前です。

 

 で、これが、以前車補でアップしました、野辺地から七戸駅までの車補です。

 野辺地駅の窓口及び自動券売機では、南部縦貫鉄道の乗車券は購入できないので、JR(当時)から乗り換える際は、跨線橋を渡って、車内で、車掌さんから購入します。

 

 昭和37年日立製作所製のD451形ディーゼル機関車で、250psのDMH17Sを2機関搭載しています。

 昭和59年の貨物営業廃止で運用離脱しましたが、時々構内走行をして、機器の状態を保っていたようですね。

 

 DC251形ディーゼル機関車です。

 昭和34年協三工業製で、250psのDMH17Sを1機関搭載しています。

 元々は、羽後交通のDC2形でしたが、昭和48年10月に移籍し、D451の予備機として使用されましたが、昭和59年の貨物営業廃止で運用離脱しました。

 

 で、これまた趣のある車庫の中には、キハ104がいます。

 キハ104は、元国鉄のキハ10-45です。

 昭和31年10月24日帝国車輌でキハ48144として落成、その後称号改正で、キハ10-45となりました。

 新製配置は気仙沼で、最終配置が新潟、昭和54年6月に廃車され、南部縦貫鉄道に譲渡されました。

 当初は、朝夕のラッシュ時に運用されましたが、利用者の減少で出番が少なくなり、予備車的な運用になってました。

 廃止が近くなると、レールバスだけでは乗客を捌ききれなくなり、続行列車として運用されました。

 

 さて前置きが、かなり長くなりましたが、やっと本題のレールバスです。

 ちなみに、車両の奥に写る建物が、本社も兼ねている七戸駅の駅舎です。

 キハ101と102が在籍していますが、この日はキハ101でした。

 キハ101・102・・・昭和37年製、車体は富士重工製、エンジンは106psの日野DS90を搭載、廃止になるまで35年間大切に使用されました。

 車内はオールロングシートで、定員は60名(着席27名)でしたが、休止前は、安全上、定員を40人に制限されました。

 丸っこくて、女子ウケしそうな車両です。

 

 車体前後の中央に運転席が配置されていて、何となく路面電車のようです。

 運転台メーター左の垂直に立っているレバーが、スロットルハンドル(いわゆるアクセル)、手前に引くと加速です。

 メーター右のハンドルがブレーキ弁ハンドルです。

 足元にはクラッチペダル、そして年季の入ったシートの右には、床から生えてるシフトレバー・・・、そうです、このレールバスはマニュアルミッションなのです。

 ミッションは4速MT+逆転機1段です。

 乗り心地は・・・、あまり良いとは言えませんでしたね、まぁ私は好きでしたけど・・・。

 車両が2軸車であったり、レールの状態が良くなかったというのもありますが、横揺れよりも、縦揺れが激しく、座ってるとお尻が浮きます。

 まるで、砂利道を走るボンネットバスのようでした。

 それでも、揺れる車内で、年配の車掌さんがテキパキと車補を発行する姿は、カッコ良かったなぁ~。

 

 野辺地駅での一コマです。

 思えば、乗ることに夢中で、沿線で走行写真を撮ってなかったなぁ・・・。

 ふと思ったのが、このレールバス、各地の鉄道会社にレンタルしても良かったんじゃないかなぁ~。

 鉄道会社は集客効果狙えると思うし、南部縦貫はレンタル収入が入るしね・・・。

 問題は、乗務員と保安装置か~・・・、まぁ、乗務員ごとレンタルで良いと思いますけどねぇ~。

 小湊鐵道の養老渓谷~上総中野の区間運転とか、いすみ鉄道あたりは、絵になりそうだなぁ~。

 当時を思い出しながら記事を書いていましたが、またあの独特な乗り心地を味わいたくなってきました。