確定拠出年金 改正案 参議院本会議 通過
衆議院へ送付決定、今国会中に成立へ
さて、制度改正が前国会で審議継続になり進んでいませんでしたが、
今国会にて成立の見通しとなってきました。
昨日、参議院本会議で一部修正の上、通過しました。
この後、衆議院に送付されます。
前国会にて衆議院は一度通過していますので、問題なく進んでいくと思われます。
注目が高いのは、平成29年1月1日より施行予定の下記案です。
◯個人型確定拠出年金の対象拡大
主婦、公務員に拡大することでほとんどの国民が対象になります。
◯確定拠出年金が月枠→年枠に
年末にまとめて納付ができるようになる点です。ここも重要な変更点です。
つまり、小規模企業共済(最大月7万)と個人型確定拠出年金(最大月6.8万)ですので、
最大年間165.6万の控除額を使えますので、年末の節税に有効です。
◯国民に対する個人型DC等の周知・広報の強化
個人型DCの実施主体である国民年金基金連合会(以下「国基連」)が行う業務に
「個人型DCの啓発活動及び広報活動を行う事業」を追加。
公布されてから2年以内に下記も進められます。
◯簡易型確定拠出年金制度の創設
◯ポータビリティの拡大
◯個人型確定拠出年金への小規模事業主掛金納付制度
改正案(厚労省より)
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/soumu/houritu/dl/189-46.pdf
この中で、平成27年10月施行予定のものは、平成28年7月施行予定に修正されました。
これらがどのような影響が出るかは、継続して確認の上、発信していきます。
ただ、個人型確定拠出年金は確実に拡大しますので、需要も上がるのではないでしょうか。