あけましておめでとうございます、からばこです。
いつまでも年末記事をトップに置いておくのもアレなので、リハビリを兼ねて書きます。
三が日プラスアルファでキーボードから離れていたので、タイピングの感覚が取り戻せないですね……。しばらくピアノ弾かなかったら指が固まったり、期末テストで部活中止が明けた後全くラケットが振れない、みたいな感じです。取り戻していきましょう。
お正月、いかがお過ごしでしたか？私は２年ぶりに九州の実家に帰りました。
案の定コロナが大暴れしていますが、合間を縫って帰省しました。認知が進む祖父母と何とか会えたので安心です。次に会う時はきっと忘れ去られているのだろう、と寂しい気持ちにもなりましたが、お正月は美味しいご飯をたくさん食べました。今を生きねるためには食べねばならぬのです。
基本的に好き嫌いの少ない私なので、おせち料理もなんでも歓迎。変わった食感とか謎料理とか、おせち料理には色々と詰め込まれていますが、どれもこれも美味しくいただきまして。母や妻は「正月太り……」と嘆いていますが、そんな悲鳴はどこ吹く風。しっかりエナチャージをして、年明けの仕事に備えました。
ただ、ただですよ。
好き嫌い皆無で、謎メニューも大歓迎。何ならジビエだって昆虫食だってチャレンジしちゃうぞという私が、唯一食べられない正月料理がありまして……。
正月の代名詞、「おもち」です。
私の唯一と言っていいほどの苦手な食べ物です。
（おいしそう、なんだけどね）
おもち以外だと「鹿せんべい」か「アライグマの焼き肉」しかなく、メジャーかつ人気な食べ物として、おもちがとにかく食べられません。
「お米をすりつぶした感じの食感と味」が苦手でして……。なんかザラザラするし、中途半端に冷えると固まるし、歯にくっつくと嫌だし飲み込みづらいし……。砂糖醤油だかきな粉だか知りませんが、無理なものは無理。おもち好きな方はきっと多く、「お正月といえばおもちでしょ！」という方もいらっしゃるかと思いますが、ごめんなさい、本当に駄目です。
以前年末に義実家にお邪魔した時、親族でついたおもちをいただいたのですが……。「大変申し訳ございません（ふかぶか）」としょんぼりしながら妻に食べてもらいました。唯一駄目なんですよね、おもち。似ても焼いても何しても……。
「お米をすりつぶした感じの食感」をもう少し広げると、おはぎやきりたんぽといった「米関係の食べ物」もさほど好みではありません。ただこれらは「食べられはするけどそんなに好きじゃない」レベルで、おもちは「絶対無理」レベルです。実家のお雑煮で母に「おもち何個入れる？」と聞かれた時も、「ゼロ！」で即答です。すまし汁おいちい。
多分子供の頃、鏡開きで出されたあんころ餅が絶望的に不味かったことがトラウマになってるんでしょう。「克服できないかな」と、昨日の昼食に妻が食べていた焼き餅をかじりましたが、やっぱり駄目でした。駄目なものは駄目ですね……。
でも、食べ物の好き嫌いってそういうものじゃないですか？おもち好きな皆さん、おもちづくりに携わる皆さん、ごめんなさい。残さず（隣りにいる人が）食べていますので、引き続きよろしくお願いします。私は駄目です。
「食べた上で駄目でした」は、まだ許してほしいんです。世の中には「食わず嫌い」というなかなか厄介な悪癖があります。
「食わず」に限らず「やる前から無理」とか「やったこともないのに否定」とかそういうシリーズ。「やった上で駄目でした」はまだいいと思うんですが、「やる前から無理」は、新しい発見を阻害したり機会を失ったりする意味で、なるべく避けたほうが良いんじゃないかなって思っているんです。私も血の通った人間なので、食べ物に加えて遥かに多くの「嫌いなもの」がありますが、それらは一度触れたり接したりしたうえでの「嫌い」です。「何が」は人それぞれなのでここでは振れなくていいとしても、経験した上での「嫌い」「無理」「苦手」は許されるものではないでしょうか。
なのでなるべく「とりあえず触れてみよう」というスタンスでいます。去年の絵挑戦とかもそうですが、「やったうえでこうだった」は、自分の血肉になると信じています。歳を取るにつれて新しいものに触れるのが難しくなってきましたが、「とりあえず触れる」はできる限り続けていきたいんですよね。
その根底にあるのが、２０１３年春の苦い思い出です。
当時大学３年生になったばかりの私。サークルに学業に恋愛に【禁則事項です】などなど、割と青春を謳歌していました。サークルではリーダーを務め、現職へのインターンシップを視野に入れ、学業も面白くなってきて、年上の彼女との交際が始まったり、【禁則事項】や【禁則事項】と、まあ人生でも楽しい時期の一つでしたが、唯一の心残りがありまして。
征竜魔導を触らなかったんです、遊戯王で。
（こいつら）
【全盛期征竜】VS【神判魔導】。遊戯王の歴史にも残るエゲツない環境だったのが２０１３年春でした。
所属していた遊戯王サークルにもその波はまあまあ直撃。サークルはCSとはあまり縁のない空間でしたが、「この２デッキ（と【ヴェルズ】）以外使ってもなあ」という空気もあるなど、やはり大きな影響を受けていたと記憶しています。メンバーの多くが３〜４年生だったこともあって、遊戯王以外にエネルギーを持っていた（ゼミとか卒論とか研究室とか他サークルとか就活とか大学院とか）のもありますが、やはり征竜魔導は強烈な存在でした。使う人もいれば使わなかった人もいたかなあ。魔導を韓国語版統一したり、全米DTヴェルズを使う先輩もいましたね。征竜はどうだったかな……。
私は「サークル忙しいから」「お金ないから」と、当時使っていた【カラクリ】に米版ナチュビを入れて何とかやっていたのですが、今更ながら自白すると「カードにそこまでお金かけるの……？」という変な意地があったのです。本当に申し訳ない。当時に戻って自分に一つ伝言ができるとしたら、「そんなしょーもない意地を張ってないで、さっさと４征竜揃えてこい！」でしょうか。全部そろえても５万くらいで、１か月バイト頑張って食費を節約すればいいだけ。「お金ないから」なんて言い訳ですよ。今思うと本当にもったいないことをしました。ほんっとバカ。
更に愚かなのが私という生き物。また同じ過ちを繰り返すんですよ。
就活が終わって比較的余裕があった１５年春ごろ。４〜５月に就活を終え、残りは卒論だけ。最後の青春を謳歌できるチャンスだというのに、まーた片意地を張って当時トップの【シャドール】を組まなかったんです。何やってんだお前って話ですよ。しかも当時はサークルに新たな風が色々吹き込んで、都内のCSに遠征したり、サークル内大会も結構ガチ寄りになりつつあったころですよ。そこでお前……、いや【全米マドルチェ】っていうエネルギーを注ぐデッキがあったとしても、どうして「お金ないから」で【テラナイト】なんだよって話です。いやちゃんと【クリフォート】は組みましたけど、そこでどうして【ネクロス】にも手を出さない！
……当時に戻れるなら「さっさとシャドールフュージョンとミドラーシュ買ってこい！」です。名古屋との遠距離恋愛中だったとはいえ、往復新幹線より安いだろうがって話ですよ。結局彼女は会社の先輩に取られましたしね。なんだこのオチ。
（現代遊戯王復帰した時は真っ先にシャドール組みました）
三つ子の魂百までとは言ったもので、最近もまだまだ強烈な後悔があります。
遊戯王ではなくDCGのハースストーン。＜イルギノス＞というミニオンを使った【otkデモハン】というソリティアデッキがあって……。「なんかソリティアやだなあ」って理由で毛嫌いして……、以下略です。当時に戻れるなら「さっさとデモハン使え！」です。なんならほんっとつい最近のハースで【D6ウォーロック】があって……、４年前くらいも【奇数パラディン】が……。
人は愚かな生き物です。何度も何度も同じ過ちを積み重ねる。そうして人は大人になっていくのでしょうが、２０になったばかりの若い感性と、社会に呑まれ家庭を持った３０間近の感性で、同じ過ちを繰り返すのは、愚かという以外にありません。
後悔先に立たずです。当時の友人とは今も交流があれど、当時のように徹夜で先輩のアパートでシャカパチはできません。ハースはスタン落ちやナーフもあり、二度とそのデッキを使うことはできません。変な片意地やこだわりに溺れ、後悔と負けばかりが積み重なるカードゲーム生活です。そんな人生でいいんですか？
（イルギノス。シャドバで言う「ドレイン」で回復する数値分、相手の顔に与えるミニオン）
というわけで今年の目標は「食わず嫌いをやめる」です。
過度な決めつけをせず、こだわりが無いなら無いで色々使う、そんな感じのカードゲームライフを送りたいですね。
もちろんこだわるところはしっかりこだわります。自分の使いたいカードを見つけたら、周りが何を言おうがそれにどうしようもなく溺れる。それもカードゲームの醍醐味です。そこら辺気ままに好きなように、やっていきたいところです。「お金ない」とか言って聖晶石を買うならもうちょっと考えなさい、って話ですよ。全くもう……。
今年で３０歳になります。孔子は「三十而立」と述べました。学識や道徳観を確立し、世に立つ自信を得る年齢、といいます。
学識や道徳観どころか、趣味の世界で自分のデッキすらマトモに選べない永生お子様ではありますが、今年もどうぞよろしくお願いします。うばこもやっていきます。
まずはデッキの食わず嫌いをやめることから。でもおもちは食べません！ではまた次回！
……ってことを思ってたらオミクロンで世の中ぶっ壊れましたね。案の定ですが。
というわけで前々から気になっていたゲーム「ウィッチャー３」を買いました。楽しいです。しばらくは引きこもります。
その後はアルセウスも出ます。楽しみだなあ。
（だから私を練習してね？）