お久しぶりです!!

読むのと書くのは体力の消費が全く違いますね笑







ではさっそく!








「ライ麦畑でつかまえて」









これは最初に紹介した「本屋さんのダイアナ」に出てきたことがきっかけで読みました。









この本の主人公はホールデン・コールフィールドという男の子で、学校という場所がものすごく嫌いで、反骨精神の強いユニークな男の子です。







ここで私の考えさせられたシーンを紹介します!


※この先はネタバレも含んでおりますのでご注意ください。






ホールデンはペンシーという学校を去り、妹のフィービーに会い、アントリーニ先生夫妻という、ペンシーの前に通っていた学校の先生に会いに行きます。








そこで先生にペンシーをやめたことを話します。先生はホールデンの学校での授業などに対する姿勢について言及し、ついには「君はいま、恐ろしい堕落の淵に向かって進んでいるような気がする」とまで言われてしまいます。








そこで先生はどうにかホールデンの心に残るような言葉を残そうとします。










「堕ちていく人間には、触ってわかるような、あるいはぶつかって音が聞こえるような、底というものがない。その人間は、ただ、どこまでも堕ちていくだけだ。世の中には、人生のある時期に、自分の置かれている環境が到底与えることのできないものを、捜し求めようとした人々がいるが、今の君もそれなんだな。いやむしろ、自分の置かれている環境では、捜しているものはとうてい手に入らないと、実際に捜しにかかりもしないであきらめちまった人々と言うべきかもしれない。」









そして先生はホールデンに紙を渡します。そこにはこう書いてありました。









『未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある。』









これはウィルヘルム・シュテーケルという精神分析の学者が書いたものだと先生は言いました。そして先生はホールデンに学校に行くべきだと言います。









「何よりもまず、君は、人間の行為に困惑し、驚愕し、激しい嫌悪さえ感じたのは、君が最初ではないということを知るだろう。その点で君は決して孤独じゃない、それを知って君は感動し、鼓舞されると思うんだ。今の君とちょうど同じように、道徳的な、また精神的な悩みに苦しんだ人間はいっぱいいたんだから。幸いなことに、その中の何人かが、自分の悩みを記録に残してくれた。君はそこから学ぶことができる。」








こんなにもホールデンのことを考えてくれる先生がいるということがすごく羨ましい!!









先生の言葉で、ホールデンの性格がよくわかったような気がしました。たしかにホールデンは周りを下に見ていて自分の理想ばかりを追い求めすぎていたんだろうなと感じて、そうなると、理想と今の自分とのギャップでうまく生きられず、自分の知らないものや感情と出会うとそこから逃げてしまう。だから先生はたくさんの人や知識などがある学校に行くべきだと言ったんだなぁと思いました。









自分が子供であるということが受け入れられない人は、周りの人の考えや行動を否定することでしか自分は周りよりも大人なんだとアピールできないからそういうことをするのだと私は思います。これは自分の体験から感じたことなのでわからないですが、、








ホールデンにとってもそうだったんじゃないかなと勝手に親近感を感じて、これから頑張って欲しいなと思いました。








この本にもっと早く出会っていたかったと心の底から感じた作品でした。私もいろんなものや人から知識を得て、周りにも還元できるくらい成長していきたい!









今回も見てくださりありがとうございました!

また次回会いましょう〜(╹◡╹)♡