045 詩:自警団の歌 |  “ RAVEN's void ”                         = 異端派・弾き語り =

 “ RAVEN's void ”                         = 異端派・弾き語り =

大 鴉 - れいぶん - と申します。
ギターはオヴェーションのマトリックス。
音楽的にはプログレッシヴ・ロックやトラッドに影響されました。

妖しくほの昏い世界を今後も掘り下げてゆきたいと思っています。


『自警団の歌』


今夜 俺たちは
トラックのライトを点ける
今夜 俺たちは
合い言葉を 決める
公民館に明かりが灯り
電話が三度 鳴って切れたら
俺たちに 言葉はいらない
俺たちに 言葉はいらない

今夜 俺たちは
初めての 狩りに出かける
今夜 俺たちは
滅ぼすべき 敵を知る
季節外れの 雉子(きじ)が啼いたから
今夜 音もなく 鏡が割れたから
お前たちに 話すことはない
お前たちに 話すことはない

理由(わけ)は知らない
お前たちも知らないように
理由(わけ)は知らない
知りたいと思いもしない
だから さあ 受け取れ
この 長いナイフを

お前たちか それとも俺たちか
どちらかが忘れられる 墓もなく
俺たちは 文明国の市民
お前たちも この国の市民
だからせめて 手際よく片づけてやろう
だからせめて 一息に始末してやろう
長い新月の夜が 終わるまえに

《 詩・曲 大 鴉 - れいぶん -