044 詩:陽が暮れるまで |  “ RAVEN's void ”                         = 異端派・弾き語り =

 “ RAVEN's void ”                         = 異端派・弾き語り =

大 鴉 - れいぶん - と申します。
ギターはオヴェーションのマトリックス。
音楽的にはプログレッシヴ・ロックやトラッドに影響されました。

妖しくほの昏い世界を今後も掘り下げてゆきたいと思っています。


『陽が暮れるまで』


こんな日暮れには
庭にひらいた窓の
カーテン 早めに閉めよう

こんな日暮れには
あいつが ふらりと
帰って来そうな気がする

ドアに鍵をかけ 誰がたたいても
知らんふりを決め込む
こんな日暮れには 情けは無用さ
行き倒れなら あきらめな

あいつが帰ってきたら
夜どおし 聞かされるだろう
思い出したくもない話
忘れてしまいたい 昔のこと

こんな日暮れには
決して肩越しに うかつに後ろを見るまい
こんな日暮れには あいつが いつの間にか
けらけら 笑っていそうだ

となりの部屋には まだ明かり 灯してない
ふすまの隙間から 暗闇が (にじ)みだす
目をかたく閉じて スイッチひねると
もう目をひらく気にもなれない

7時のニュースも つつがなく終わって
狂言自殺も かたづいた
夜通し吠えるイヌも連れて行かれたし
友だちの手紙も 途絶えた

こんな日暮れには
庭にひらいた窓の
カーテン 早めに閉めよう

こんな日暮れには
あいつが ふらりと
帰って来そうな気がする



《 詩・曲 大 鴉 - れいぶん -