朝熊山をふもとから登り、途中の見晴らしのいい峠まで来ました。その続きです。

 

 

ここから金剛證寺へ向かう別ルートと合流。どうやら伊勢神宮方面から、なだらかな別参道があるようです。ここまでとうってかわって平坦な道が続きます。

 

別ルートの町石になり、二十番台だったのが突然五十何番台になったので無視。約30分で金剛證寺へ到着しました。

 

 

金剛證寺は仏教のお寺ながら、神道の天照大神も祀っている、今では珍しい神仏習合のお寺です。

 

「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と唄われ、江戸時代から伊勢神宮を参拝する際は、朝熊山の金剛證寺にも参詣するのが習わしだったようです。

 

 

よく見ると牛の頭上には小さな大黒様が。

 

 

伊勢神宮の鬼門を守っている寺とも言われ、長年常に繁栄していたお寺のように考えていましたが、近年は紆余曲折があったようです。

 

道中の看板の説明によると、(前回もご紹介した)ケーブルカーが戦中に廃線になり、戦後伊勢湾台風でこの辺りは大きな被害を被り、客足が遠のいたのだそうです。その後伊勢志摩スカイラインが開通してから人気が復活していったとのこと。

 

奥の院に向かいます。背の高い卒塔婆に挟まれた通路です。日差しが遮られ、ここまでの登山の汗が引いてきたのでしょうか、急にひんやりとした雰囲気に包まれました。

 
奥の院入り口

 

奥の院から山頂展望台まではすぐそばです。

 

ゴール!

 

天気に恵まれ、すばらしい眺望でした。

 
再び経路を。
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帰りはバスで近鉄・五十鈴川駅まで。2時間半掛けて登り上がってきたのが、バスでの下山はあっちゅうまでした。