フロントクランクシールからオイル漏れしているので交換していきます!
ラジエーター交換作業の参考にもなるかと思います。ラジエーター&インタークーラーは上に引き抜くやり方をしています。
※1クランクシール脱着の専用工具がないので自分なりのやり方ですが、参考にしていただけたら幸いです。
※2スリンガーは取り外してない作業になります。
※3作業手順は説明上分かりやすくするための形にしていますが、順番を問わない作業もございます。
Ⅰ.ラジエーター・インタークーラー取り外し
①上側の作業
・冷却水を抜く
・メインタンクをはずす
タンクがラジエーターの上についているのでとまっているネジをはずしていきます。
左側裏に水量センサーのカプラーがあるのではずします。
・ホース類をとる
タンクについているホース、ヒーターホース、ラジエーターのアッパーホースなどをはずしていきます。
・エアコンパイプをフリーにする
ラジエーター&インタークーラーを上から抜くときに避けれるように、ラジエーターに固定されているネジをボンネットからエンジン側についているネジまではずして出来るだけ動くようにしておきます。
②左側の作業
左側の作業は一番ボリューミーです。
・オイルゲージをはずす
パイプの固定をはずしてじゃまにならないようにホース部で曲げておきましょう。
・オイルフィラーパイプをはずす
エンジン側のホースから抜いてしまった方がいいです。
・インタークーラーホースをはずす
左側は短いのでとくに大変です。
③ボンネット、正面からの作業
・冷却水サブタンクホースの固定ネジをとり、エンジン側からきているホースをボンネット側に逃がしておきます。
・ロアホースから伸びているパイプとカプラージョイント?をとりはずします。
・エアコン排水ホースガイドをはずします。
・ラジエーターの左右についているサラウンドラバー?をはずします。(両脇からの作業も必要)
・インタークーラーの下にコンデンサーがついているタイプであれば四点で止まってるネジをとり、フリーにさせてフレームにのせておきます。
ブラケットはラジエーターを抜くときに当たる可能性があるのではずしてしまった方がいいです。
④ロアホース、右側インタークーラーホースをはずす
⑤シュラウドをはずす
・とまっているネジ8本のうち、4本はバッテンの支持棒と共締めになっており、他の4本と比べて長いのでつける時注意です!
・バッテン支持棒は下から抜いちゃいます。
・シュラウドサポートアーム?は三個ともエンジン側のネジをはずしてフリーにしておいた方がいいです。
・シュラウドとラバーは、少し大変ですが取り出しちゃった方がラジエーターを抜くときに圧倒的にやりやすいです。
⑥ラジエーター&インタークーラーを取り出す
・ラジエーターの左右にフレームに乗っているC字のプレートの17のネジ2本をはずす
・ラジエーター下の左右についている固定ネジ2本ずつをはずす
・下からガレージジャッキに四角柱状のものを当ててラジエーターを少し持ち上げる
・その状態で、C字プレートはエアコンパイプに当たってしまうなど、じゃまになってしまうので裏からとまってるネジをはずしてC字プレートをとる。
この時マウントラバーとそのプレートを無くさないよう注意。
・当たる部品がないか確認しつつジャッキで上げられるだけラジエーター&インタークーラーを持ち上げる
・人の手でラジエーター&インタークーラーを引き上げる(最低三人推奨)
⑦やっていなければシュラウド、とラバーを取り出す
ラジエーターを載せるときにない方がやりやすいからです。
Ⅱ.クランクシール交換
①ファンをはずす
根元のネジの方からはずし、下から抜く。
②クランクプーリーをはずす
6本のボルトをはずしクランクプーリーを取り出す
③シール周辺を掃除する
作業性が悪く、シールと当たり面の隙間にゴミが入り傷つくといけないのできれいにしておきます。
④スリンガー、外周ゴム部の入り具合をノギスなどで計っておく
⑤クランクシールをはずす
外周を小さなマイナスドライバーで少し内側に傾けて差し入れ、内周は90°のクリップはずしを入れてサポートしながらテコで力を加えれば比較的はずれます。
注意:工具をまっすぐや、外周・内周に向けて入れるとシールの当たり面に傷が入りオイル漏れがひどくなる可能性があるので注意して行ってください!
⑥シール当たり面を掃除する
漏れの原因になるのでゴミがついていないか、傷の状態などを確認します。
⑦クランクシールを元の入っていた位置まで入れる
はめてから棒状のもので軽く叩いていくと入ります。
今回の作業では元から少し傷が入っていました。それが原因でオイル漏れを起こしていた可能性もありますので、液体パッキンを塗って取り付けました。
⑧クランクプーリーをつける
規定トルクでボルトを締め付けていきます。
⑨逆の手順で元に戻す
⑩エンジンオイル交換
オイルの劣化や粘土変化のせいでシールを痛めたり漏れを助長していることもあるので、一度新しいオイルにします。
⑪冷却水のエア抜き
冷却水を規定量、適正濃度で入れてエンジンをかけてエアー抜きを行います。
⑫確認作業
試運転などをしてエンジンを暖めてからエンジンオイル、冷却水の漏れの確認を行い、無い様であれば完了です。
●ラジエーター交換の場合のラジエーターカバーをはずした際、ボルトのガイドとラバーを無くさないように注意してください!無いと地味に困りますから(笑)
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