反時代的なクリスマス考察 | 真の国益を実現するブログ

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哲学者のニーチェは、「系譜学的な」考察方法の達人でした。ニーチェは、最初は古典文献学を研究していました。複数の写本を比較検証することで、元々の古典の「起源」を探るという考察方法です。

タイトルには、「反時代的」とあります。今の時代性とは何でしょうか?それは、資本主義、商業主義であると思います。カネ儲けのためならば、マーケティングを駆使して、元々の「起源」を捏造してまで、虚構のストーリーを広めて飯のタネにしてしまうのです。

クリスマスも、その一つではないでしょうか?

クリスマスとは、元々は、キリスト教におけるイエスの降誕を祝う日であります。イエスとは、キリスト教における神です。

元々は、ヤハウェ(エホバとも呼ぶ)の神を祀るユダヤ教という宗教が、ユダヤ人の間で信仰されていました。ところが、イエス=キリストが十字架にかけられて、亡くなってから、パウロたちが新しい宗教としてでっちあげました。さらに、「イエスが蘇った」などと嘘をつきました。元々の神はヤハウェだったのですが、イエスも神になってしまい、キリスト教会は公会議で「三位一体説」を創作します。神=イエス=聖霊、という説です。

これが、キリスト教の起源です。

別に、12月の24日にケーキを食べたり、プレゼントを子供に贈ることが悪いとは言いません。しかし、元々の意味を知らずに、疑問を持ったりもせずに、ひたすらマーケティングに徹する企業による商業主義が、筆者としてはいささか違和感があります。

また、これは、消費者側の、「起源を知ろうとしない、疑問を持たない」ただ「楽しければいい、消費できればいい、伝統的な古来の文化も、B層文化も同じである」という態度と表裏一体です。企業と消費者はつながっています。

日本の消費者としても、「何が本物で、価値があるのか」を見極めようとする態度が必要だと思います。

別に、B級グルメや大衆文化が悪いとは言いません。ただ、古来からの伝統や「本物」と同列に論じないでほしいと思うだけなのです。

まさに、「系譜学的に」考えよう、ということなのです。


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