前回は「熊野古道②<熊野本宮大社>」を書きました。
今回は熊野速玉大社についてです。
熊野三山(本宮・新宮・那智)のうちの一つです。
・なぜ「新宮」か?
もともとは近隣の神倉山の磐座に祀られていた神で、景行天皇五十八年、現在地に祀られるようになったといわれる。神倉山にあった「元宮」に対して現在の社殿を「新宮」と呼ぶ。
神倉山(神倉神社)の画像はこちらです。
・由来
神倉神社は市街地の西、権現山(神倉山)の南端に鎮座します。「ゴトビキ岩」を御神体(ごしんたい)とし、高倉下命(たかくらじのみこと)・天照大神(あまてらあすおおみかみ)を祭神としています。熊野の神が降臨した地とされています。
・祭神
一番上の画像を上から見ると以下です。
熊野三山協議会より
上四社(第一殿~第四殿)
第一殿 結宮 熊野夫須美大神
第二殿 速玉宮 熊野速玉大神
第三殿 証誠殿 家津美御子大神・国常立尊
第四殿 若宮 天照大神
主祭神は、熊野速玉大神 (くまのはやたまのおおかみ)、 熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)です。※ 熊野速玉大神は伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、熊野夫須美大神は伊奘冉尊(いざなみのみこと)とされています。
中四社(第五殿~第八殿)
第五殿 禅児宮 天忍穂耳尊
第六殿 聖宮 瓊々杵尊
第七殿 児宮 彦火火出見尊
第八殿 子守宮 鵜葺草葺不合命
下四社(第九殿~第十二殿)
第九殿 一万宮 国狭槌尊
十万宮 豊斟渟尊
第十殿 勧請宮 泥土煮尊
第十一殿 飛行宮 大戸道尊
第十二殿 米持宮 面足尊
拝殿から第十二殿までの個々の詳しい画像はこちらにあります。
神門の内には新宮神社、熊野エビス神社。神門の外には八咫烏神社、かぎの宮 手力男神社、熊野稲荷神社があります。
・日本最大のナギの木
国の天然記念物に指定(1940年〈昭和15年〉2月10日指定)されている、熊野速玉大社の境内に立つ推定樹齢1000年の梛(なぎ)の大樹。平安末期に熊野三山造営奉行を務めた平重盛(清盛の嫡男)の手植えと伝えられ、梛としては日本最大です。
・神宝館
大社敷地内にある神宝館(しんぽうかん)には、1200点にものぼる国宝が保管展示されています。
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