あやしい宗教学 恋人よ僕は旅立つと、神武東征から紀元節へ 国旗掲揚しない奴は非国民です | 日々の妄言、ざれ言、たわ言、世迷言

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思いつくことを適当に書き込んで行きます。まことしやかに書かれておりますが、何の根拠もありません。適当に読み流してください。

建国記念日であります。かつては紀元節といっておりました。

 

 

 

 

 

雲にそびゆる高千穂の 高根おろしに草も木も ♪

 

 

さあ、紀元節の歌を歌って祝いましょう。

 

 

えっ、そんな歌知らない?

 

 

 

 

 

 

 

 

非国民です。

 

 

なお、マンガ『サザエさん』の中で、この「紀元節」の歌を歌ってい波平さんが、カツオ君に「お前たちはこの歌を知らんだろう」と言うとカツオ君は「知ってますよ。紀元節(きげんぶし)でしょ」と答えて、波平さんを呆れさせてます。

 

 

 

ついでながら歴代天皇の名前を全て暗唱できないと、やっぱり非国民です。

 

さらには、この日はそれぞれの自宅に国旗を掲揚しないような人間もまた、非国民です。

 

 

 

 

まあ、というのは、終戦までのことですが。

 

ちなみに、「敗戦」とは言わず「終戦」という言い換えは、なかなか巧妙なものでしょう。「撤退」を「転進」と言い換えるようなものです。

 

紀元節も、同じように言い換えて「建国記念日」なりました。

 

 

 

史実的には、そもそも日本という国がいつできたかは不明です。紀元節というのは、「古事記」や「日本書記」などにおいて、初代天皇とされる神武天皇が即位した日だとされます。

 

しかし、例えば「日本書記」では神武天皇は1月1日に即位したとあります。しかし、太陽暦への変更等により当初は1月29日を紀元節にしておりましたが、いろいろと不都合が生じたため、結局は2月11日が正式なものとして決定します。

 

 

戦後の昭和23年に、この紀元節は廃止されましたが、以降、紀元節復活の意見が出て来まして国会で審議され、すったもんだもありましたが、先にも書きましたように名前を「建国記念日」と改め復活いたしました。

 

 

まあ、いいんじゃないですか、祝日が増えるというのは

 

 

なーんてのが世間一般の認識であったようです。

 

まあねえ。要は「日本」という国が生まれたことを祝おうということであるなら、べつにいつだっていいように思います。

 

 

ついでに言えば、イエスの誕生日だって、後世の神学者が「えーい、この日に決めちまえ」と、12月25日になったといいますから。もっと言えば、いつ、誰から生まれようがイエスはイエスです。

 

 

いっそ、父親がどこの馬の骨(!)だって構わない、と。

 

 

さて、この神武天皇ですが現在では、あくまで伝説上の人物だとされております。して、実在したのが確実だとされるのは26代の継体天皇以降の天皇で、それ以前の天皇は神話の世界のものではないかとされます。(※ 現在でも神武天皇以下、25代までの天皇は全て実在したと主張している方々もおります)

 

 

なお、神武天皇は即位する前は神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコノミコト ー 他にも幾つかの別名あり)といいまして、天孫が降臨したとされる九州は高千穂から、天下を治めるためにと東征の旅に出ます。

 

 

 

恋人よ 僕は旅立つ 東へと向かう列車で ♪

 

 

 

んーと、まずは延岡で日豊本線に乗って、特急にちりん号で大分まで行き、そこでソニック号に乗り換えてと。

んで小倉で山陽新幹線の、のぞみ号で。やっぱり、グリーン席で行きたいよな

 

 

 

 

JR九州が誇る、日豊本線の特急ソニック号

 

 

 

 

これに対し、見送るのが阿比良姫という、現地妻であります。

 

 

 

都会の絵の具に染まらないで帰ってね ♪

 

 

なーんて言いながら、木綿のハンカチーフを振ります。

 

 

 

 

 

然るに、まだ若いあんちゃん、ねーちゃんが都会の絵の具に染まるなんてのは、もう、水に落とした一滴のインクのようにすぐですよ、すぐ。

 

 

 

そう、田舎から出てきたの。おーし、あっしがいろいろと案内してあげよう

なーに、悪いようにはしないから

 

 

 

 

どんぐりコロコロどんぐりこ 都会に出てきて さあ大変

 

ねずみ男でてきて こんにちわ ♪

 

 

 

この「悪いようにはしないから」というのが、どういう意味なのかを理解する頃にはメチャクチャ染まってます。

 

 

 

なお、神武天皇が即したとされる奈良県は橿原に、明治23年、橿原神宮が創建されました。

 

いかにも由緒ある古社のようにも思われますが、歴史がそれほどあるわけではありません。

 

 

 

時として、歴史というものは「あった」のではなく「作られた」ものなのであります。

 

 

 

 

橿原神宮

 

 

 

して、このように天皇を祀る神社としては、他に明治天皇(皇后)を祀る明治神宮安徳天皇を祀る赤間神宮(山口)が、あるぐらいですねえ。