2018年 「燃える秋」 4
毎朝、10時になると、ウィ~ンと
掃除機の音が、するぜ。
俺の棲家のビルの管理人が
ビルの廊下を掃除してるのよ。
1年365日、休まず毎朝10時だから
時計みたいなもんだぜ。偉いね。
これが70歳を越えた婆さんだけど
明るくて元気だから10歳は、若く見えるぜ。
「あ~ら、先生!元気?」と、いつも
顔を合わせると、声を掛けてくれる。
それは、良いんだけど、捕まると
話が長いから、俺は、「行ってきま~す!」と
エレベーターに飛び乗るのよ。
2年前ぐらいか、スーパーの前で、バタっと
出会ったから「元気か?」と声を掛けると
「元気、元気、私、彼氏ができたのよ。」と
嬉しそうに、熱く語り始めたから、たまらないぜ。
彼氏は、8階に住んでる80歳過ぎの、爺さんらしい
一諸に夕方、近所の立ち飲みで、酒を呑むんだって。
俺の知った事じゃないし、他人の色恋なんて
興味がないから、さっさと逃げたのを記憶してるぜ。
先月かな?婆さんと廊下で、バタっと会ったから
「彼氏は、元気か?」と訊いてやったら
「もう、私、別れたのよ」とケロっと言う。
この辺は、どこにでもいる女子高生と同じだぜ。
深い事情なんて、聴きたくもないから
「そりゃ、残念だな・・・でも、元気そうじゃない。」
「うん!元気よ」と、また話が長引くようだから
さっさと、エレベーターに乗り込んだぜ。
「いまどきの若いもんは・・・」なんて、よく聞く話だけど
「いまどきの爺婆は・・・・」元気で、なによりだぜ。
「命長し、恋せよ乙女」と、エールを送るぜ。
キャンキャン
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