サムエル・タナ― ~ニュージーランド ライジングスター~ | 酒井根走遊会のページ

今回はニュージーランドのホープ”サムエル・タナ―”の活躍がアメリカから届きました。

 

6月16日にアメリカ・シアトルで行われた”Brooks PR Invitational”の1500mでニュージーランドの18歳、サムエル・タナ―選手が3分38秒74を記録しました。

 

以下 ”18th June Stuff.co.nz" の記事から要約/抜粋したものです。

出典元:【Teen sensation Sam Tanners record breaking 1500m feats put him on fast track

 

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サム・タナ―の記録したタイム“3分38秒74”は、自身が今年1月に記録したU19のナショナルレコード3分43秒01(この以前の記録はニック・ウィリスで大きな差はなかった)を更新しただけでなく、最近セオ・カックスによって更新されたU20のナショナルレコード3分39秒84をも凌ぐものとなった。その少年は高校を卒業したばかりであり、競技生活をアメリカ・ワシントン大学で磨いていく以前の状態にもかかわらず、現在トラックレースの中で勢いに乗っている。

 

さらに、この記録はニュージーランド歴代1500mの記録の中でも21位にランクされるものであり、マレー・ハルバーグの前に位置している。

マレー・ハルバーグ:1960年ローマオリンピック5000m金メダリスト

 

ニュージーランド中長距離ヘッドコーチであるスティーブ・ウィリスはこのように話す。

 

“彼の年齢層でこれだけのパフォーマンスをできる選手は多くない。彼は私たちに刺激的なレース見せるとともに、彼がトップレベルになるであろうことを示してくれた。”

“彼はきっとトラックで強い選手になる。それは彼の年齢(彼がまだ若い)というだけでない。彼が私たちに見せているゴールするまでに発揮される能力の質、そして彼の陸上選手としての情熱と考え方が競技者としてのものになっている。私たちがサムの将来に関して、諭すようなことは特にないだろう。”

 

また、次のように付け加える。

 

“サムにとって今はちょうど競技生活の分岐点となる重要な関門にいるといえる。”

 

サムはこれまでタウランガで、地元のコーチであるクレイグ・カークウッドからコーチングを受けていた。しかし8月からはワシントン大学でアンディ・パウエルの元で競技生活を送ることになる。これからアンディ・パウエルの元では、どれくらいの強度まで負荷を高めるのか、ドーハの標準記録(3分36秒00)を目標にするのか、もしくは能力開発をじっくりと続けて行くのかまず決めることになる。“

 

その要所にいるサムに対しウィリスは言う、

 

“健康な状態を保つこと、練習量を増やしていくこと、一つ一つのレースから得られることをよく学ぶこと。”

 

彼はワシントン大学に在学して、NCAAの大会を通してこれらの項目を確実に抑えていくことができるだろう。ここにはすでにニュージーランドの若手ホープであるジョーディ・バーミッシュとセオ・カックスがその走りを磨いているので、サムもその後に続いていくだろう。

 

※中略

 

(ドーハ)世界選手権のレベルにおいて、サム・タナ―、セオ・カックス、ジョーディ・バーミッシュが代表選手として選出されるのはまだ不確かな段階である。しかしウィリスは、その先の年のレベルアップを彼らに期待している。東京オリンピックへの扉をたたくのは彼になるであろう。

 

ウィリスは以下のように付け加える。

 

“私たちの中長距離の計画において次の4年~8年に対し非常に自信を持っている”

“一つの戦略的要素としては、中長距離のレベルアップのために学生アスリートたちとも多くのコミュニケーションを持っていることもある。”

“最近では、中長距離の選手たちの成功がアメリカで達成された。彼らがアメリカでそういった成功を可能にしていることは私たちにとってとても嬉しいことである。これはアメリカとニュージーランド(国内外の選手・コーチ)の比較として(USがNZより上であると)言っているのではない。(私たちが)一人一人のアスリートに対して最善をつくしている事実に対してのことである。

 

とても楽しみなことは、サムのアメリカでの本格的な競技生活が今ここから始まるということである。彼の走りは4年に一度のビッグレースでの成功に向けて動き始める。

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と記事は締められています。

ニュージーランド生活では主にサーフィンを中心に取り組んでいて、ランニングにはそこまで没頭していなかったこと。

クレイグのグループでも、”若いこと””競技歴がまだ2年ほど”

ということからほとんど強度の高い練習や週間走行距離が非常に少ないことなどから、多くの才能を磨かずに持ったままアメリカでの競技生活に入るということ。

 

昨年のちょうど今の時期に、初めて会ってから1500mで8秒もベストを自己ベストを更新し、オセアニア選手権と渡米を前に多くの選手・コーチにとって非常に刺激的な存在となっています。

 

渡米後もニュージーランドで一緒に走れる日が来ることを願いながら、アメリカでの活躍を楽しみにしています。

 

参考動画 : 初めてのサブ4マイル Sir Peter Snell International Mile