こんにちは。
今回は日本の体外受精の現状をお伝えしようと思っていたのですが、
その前に分娩率だけでなく、もう一つのシビアな問題、流産率についても
先に説明する必要があるとふと思いました。
予定を一回変更して、まず流産率の図を先にお見せしたいと思います。
まずはこちらの図をご覧ください。
前回は年齢と分娩率の関係を図で説明しましたが、
今回は体外受精をされた方の年齢と流産率の関係を表しています。
緑色の治療数と妊娠数は前回のグラフと同じですが、
流産率の割合をオレンジ色の折れ線グラフで示しました。
これは、日本産婦人科学会公開の2012年の治療結果を
こちらで見やすく整理をしたのものです。
体外受精によってご自身の卵子で妊娠をした場合、
30歳では15.4%、35歳では少し上昇し20.0%の方々が
流産となってしまっていることがわかるかと思います。
しかし、35歳からは流産率上昇の割合が上がり、40歳で35.4%。
さらに45歳の方では67.5%へと上昇しています。
前回の投稿でも書きましたが、年齢が上がることでどうしても
卵子も老化をしてきてしまいます。
染色体異常の割合も高まり、着床率も下がってしまうのですが、
せっかく妊娠をしても流産となる確率が上がってしまいます。
着床・妊娠の喜びのあとに訪れる流産という現実。
我が子ができた喜びのあとの悲しみ。
高齢妊娠では、妊娠がしづらくなるということに加えて、
流産する可能性が上がってしまうことも理解しておかなければならないのかもしれません。
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