利用内容調査依頼

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日本に帰国した時の話。
私の仲間でマジックショップを経営してるT君から聞いた話です。

彼はインターネットでマジック道具を販売してる仕事をしています。
従って色んなところからマジックの注文が殺到するのです。
でもそんな彼のお店に1通のFAXが入ってきました。

「利用内容調査依頼」

と書かれたそのFAXに疑問を持ち
早速調査会社に電話にて確認をする事に。


「もしもし、さきほどよく解らないFAXが入ってきたんですけど…」

と電話で話しかけると、調査会社の人は
今回購入したお客さんが不正利用等での購入の疑いがあるとの事。
詳しく話しを聞いてみると、これまでの不正利用例をあげてきて

「今回のケースは非常に不正利用の疑いが高いです」

との事。
とにかく前例をあげまくり、今回の購入ケースが
不正利用のパターンにあてはまる事を力説。
調査会社の人は完全に「100%不正利用」と言わんばかりの説明でした。

確かに今回の購入者のパターンは、前例をあげてくれたケースに類似してて
これは誰も疑い様のない、完全な不正利用例である事はT君も認めました。

「確かに前例と比較すると、不正利用の疑いはありますね」

「はい、ですから商品の発想は調査が終了するまでお待ち下さいますか?」

「…でもこの人、今日会う時に渡すんですけどね」

「……すーっ…」←これ、ほとんどの人解らん思うけど…




「なんで通販の会社やのに手渡しやねん!!」


きっと調査会社の人は心の中でそう突っ込んだでしょう。
と同時に

「こいつ、はめやがったな」

とも思ったと思います。
通販の会社で、しかもシンガポールからの注文の人と会うなんて
一体誰が想像出来るでしょうか?

そうです、不正利用の容疑者は私なのでした。

確かに海外からの購入でしたし
今までシンガポール国内でしか使っていなかったカードで
いきなり日本で買い物ってのは、やっぱり怪しいみたいです。
そんな容疑がかかったのが、もう10数年の付き合いのある仲間だと言うのも
なかなかレアな話でしたね。


と言うか、そもそも不正利用する商品の対象って
オークション等で金額が跳ね上がりそうな商品だとか
金券ショップ等で返金出来たり、高価な品物であったり
質屋やリサイクルショップ等で引き取ってもらえる商品等
何らかの形でお金に返金出来そうな商品が対象なのですが


マジック道具に関しては、どこも高価買取してくれません!!


そこを見落とした調査会社の社員さんは
彼に遊ばれても仕方ない事でしょうね。

どうせならそのFAXに直筆で私からのお詫びとサインを書き添えて
送り返したかったんですけどね。
ちょっとした時間のずれと連絡手段を取られたために行き違いがあって
そこまでは実行出来ませんでした。
従ってまた日本に帰る前にシンガポールから購入してみるか?
と言う話でオチがつきました。
もう一度容疑者になれるかも知れません。


因みにその利用内容調査依頼のFAXは
現在私の手元にあったりします。
よい記念です、はい。