こころのどこかで感じていたこと

文字で自分を表現することが格好悪いって

下手に格好つけて、ぼくがぼくじゃなくなっていった

さらけ出したこころが文字化けして、何かの暗号みたいに頭の中で漂う

くしゃくしゃになったノートの端切れみたいな映像をことばにしたら、ごみ箱いっぱいになった

溢れ出す想いをどうしたらいいかわからなくて、ぼくは再びペンを手にする

トモダチやセンセイが詩だとか詩人だとか名前を付けて、ぼくを呼んだ

そんな大それたものじゃなく、シンプルに表現したいだけで、生きている

ことばで自分のこころをさらけ出すことが格好悪いって

文字にして表現しちまうことは恥ずかしいことだって

辞めちまおうって、隠してた

逃げ出してみた

ボクハナニ イッタイダレナノ

少しの間、離れて

何も生まない表現を見つめていた

きみと出逢って、向き合ってもらえた

伝えたいって思った

そしたら、自然とまた描きたくなった

未完成なうたは未完成なままで


2009/06/29