『ライスカレーまんてん』
神保町界隈で活動している者ならば、大方知っているであろう有名店。学生が試験で「満点」が取れる様にと付けられたらしい店名からも、学生に対する愛情を感じられる店である。
この店は学生街にあることもあり、盛りの方もそれなりにあり、長きに渡り学生の腹を満たしているのである。私も学生の頃には良くお世話になったものだ。
今年の1月のとある日、面接受ける企業がお茶の水にあることや時間もたっぷりあった為、久しぶりに『とんかつ まんてん』行くことにした。で、早速行ってみると、
「あれっ？やってない…。」
この日は土曜日の14時頃。こんなに営業時間短かったかなぁ？それとも土曜日だからか？まぁいい。気を取り直して『ライスカレーまんてん』に行くことに。
この後に面接があるから、あまり腹一杯にならないように並を頼むつもりでいたのだが、あることを思い出してしまった。それはとある日のこと。いつも通りにカツカレーを食べていたら、カップルが入って来た。そして、彼等の注文に私は耳を疑った。
カップル「全部乗せ2つ！」
全部乗せ（￥1,000）とはこの店の裏メニューであり、一部の人しかその存在を知らない。しかも、量もそれなりにあるので、完食は決して楽ではないはず。まぁ、結果は歴然としており、2人とも半分以上残して帰っていった。
私はこのことを思い出してしまった。俺の大好きなまんてんのカレーを面白半分に頼んで残すなんて…。きっと、マスターも悲しんでおられただろう。許せんっっ！今こそマスターの無念を晴らす時っ！
弔い合戦じゃぁぁぁーっっっ！( ﾟДﾟ)ｳｫﾘｬｱ
面接の不安もさることながら、そんなの無視してさっさと注文。
「全部乗せお願いしますっ！」
意気揚々に頼んだものの、実は全部乗せを注文するのはこの日が初めて。で、ついに奴は姿を現した。
いわゆるこの店での最大サイズである『ジャンボ』の上に、トッピングのカツ×1、揚げシュウマイ×3、ウインナー×3、コロッケ×2、以上が乗った物である。普通のジャンボは完食したことがあるので、結構簡単にいけると思ったが予想以上に苦戦。この日は腹が減っていなかったこともあるが、それ以上にコロッケに大苦戦。普段なら甘くてサックサクの美味しいコロッケなのだが、どういう訳か、このコロッケが食欲を大幅に減少させる。「コロッケが…、コロッケが喉を通らない…。このままではあのカップルと一緒になってしまう…。」後から来る客がどんどん入れ替わる中、私はラマーズ法のごとく、呼吸を整えながら何とか食べ続けた。そして、29分後、
弔い合戦には無事勝利っ！コロッケがあんなにキツイとは思わなかったぜ。これでマスターの無念も晴らせたハズだぜいっ！(^∇^)
「もう腹一杯で何もしたくねぇなぁ～。」なんて思っていた私であるが、勝利の美酒に酔いしれることなく、すぐさま思い出した。この日、自分がこの場所を訪れている真の理由を…。
め、面接ぅぅぅ…だったんだよね…。(_ _。)
