
『太陽~永炎の誓い~』 其の一
音楽で自然科学を追求するだっぷ☆の世界観が、童話でも登場します☆
天体シリーズの音楽と一緒にお楽しみください♪
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『太陽~永炎の誓い~』 其の一
そのむかし、世界ができるころのある神様のお話です。
この世界が誕生した時に世界はひとつのちいさな輝きであったといいます。
そこは、とてつもなく熱く、とてつもなく大きな力が集まっていました。
この大きなエネルギーが広がっていき、たくさんの輝きを生みました。
妖精たちはそれらを『星』と呼んでいました。
世界はこの宇宙に無限個の星を創りました。
それぞれの星には妖精たちが棲んでいて、『光』を造り出していました。
とてつもなく熱く大きな力で・・・
太陽系でも、妖精たちが46億年前から『光』を造っていました。
太陽系の光輝く星は『ソル』と呼ばれていました。
そしてある妖精の家族が『ソル』に暮らしていました。
いつものように父親のサンが仕事へと向かいます。
サンは、『光』を造るのが仕事でした。
『ソル』の表面近くにまで出向いて、強く大きな力でその身(からだ)を発光させて『光』を造るのです。
他の無限の妖精たちと一緒に大きな『光』を造り、宇宙を輝かせていました。
息子のカーネリアンはいつもの歌で彼を送り出します。
『マキュ、プル、ソル、テラ・・・・♪』
もの心がついたときから母親が歌って聞かせてくれた歌でした。
サンのクールダウンされた身体がカーネリアンの歌で熱くなっていきました。
『お父さん、この歌には意味があるの?』
カーネリアンはこの質問に答えが返ってくるとは思っていませんでしたが、今日は特別に問いかけたのです。
サンの優しく強いまなざしがカーネリアンを見つめました。
カーネリアンはこの時、サンが答えを用意していると感じました。
そして、父親との最後の会話になることを予感しました。
『私はこれから長い旅に出かけてくる・・・
この歌が生まれた場所に行かねばならないからだ。』
やはりいつものサンとは違っていました。
呼吸をするごとに熱く大きく膨らんでいきました。
そしてとてもとても、まぶしく光ったのです。
何か大きな運命が彼をつかまえて、心をあやつっているようです。
輝いた瞳が、カーネリアンを捉えました。
『私はここに戻ってくることはないが、生き続けている限りいつかどこかで必ず会える・・・
いいか、お前もそろそろ『光』を造る準備が必要だ・・・
私が旅立った後は、お前もカルシファー(*1)となり、ここで『光』を造るのだ。』
サンはこの世界のどこかでまた会えることを約束しました。
そして、カーネリアンは、父に引き続き『ソル』で『光』を造ることを決意したのです。
サンは大きくうなずき、輝きをさらに増して、まぶしく見えなくなるまで明るくなり・・・
・・・消えて行きました。
其の二はこちらです↓↓↓
http://ameblo.jp/dap-project69/entry-11166534895.html
(*1)カルシファー
『ソル』の妖精たちが太陽の表面で発熱して『光』をつくることを太古より神格化されて呼ばれていた。
『光』を造る妖精たちをカルシファーと呼び、彼らは『愛』へと進化していくと言われている。
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『Sol ~perpetual flame~ 永炎の誓い~』 DAP
太陽系天体シリーズ3曲目は太陽『Sol』です。
『AIGA LIGHT』の第4弾となっています。
サブタイトルは『永炎の誓い』
『kainalu』の作品は、中央にサンストーンを配置しています。
水晶の中できらきらと光るこの石は、能動的に働き掛け、
燃え盛る男性のイメージを表現しています。
まるで石が光を作って、発信しているかのように見えるのです。
活力、エネルギー、男性のイメージから、
火の神様『カルシファー』がガスを食べてエネルギーを得ているような神話が生まれてきました。