夢の中で、ふと再会を果たすことがある。
それも、すでに「離れたはず」の人と──。
不思議なもので、
完全に縁が切れて清々している相手なら、
夢にすら現れることはない。
(はい、私の場合ですが──笑)
だからこそ、夢で再会するというのは、
どこか心の奥で「まだ気にかけている」証なのかもしれない。
その理由は、おそらくふたつ。
ひとつは──
すでに終えた関係であることを、自分の内で再確認したいとき。
つまり、関係に区切りがつき、「終わった関係」や「終わらせた意志」が、ようやく無意識層で安定してきたという“しるし”。
もうひとつは──
夢に登場したその人が、何らかの“方向転換”をした兆し。
かつての「離れの理由」となった価値観や態度に、
変化の兆候が生じている可能性もある。
もちろん、今の時点でそのどちらかは定かではない。
けれど確かなのは、私の魂が「霊的に納得のいく離れ方=離(はなれ)」を選んだ相手は、夢にすら現れないということ。
つまり、“夢に来る”というのは、
まだどこか、響きの残余があるということ。
この4月から、いくつもの「離」が私の人生に訪れてきた。
そのひとつひとつが、静かに私に問いかけてくる。
それは、「断」や「捨」とは異なる、
“余白”を含んだ「離」の構造。
そんな「離れ」の気配と、
夢の中での小さな再会を通して──
今日もまた、自分自身の歩みを静かに見つめてみようか。


