99%の絶望と1%の希望 ~「禅といま」にて・その1 | やましたひでこオフィシャルブログ「断捨離®」Powered by Ameba

99%の絶望と1%の希望 ~「禅といま」にて・その1

ごきげんさまです。
断捨離のやましたひでこです。


それはもう、涙をこらえるのがやっとのこと、
ノンフィクション作家・石井光太氏の講演では。

第14回夏期大学講座「禅といま」
1年ぶりに曹洞宗のお坊様方のボーイフレンドさんたちと、
嬉しい再会を果たした翌日は、
二つの講座に参加させていただく。

◆午前の講座
ノンフィクション作家石井光太
「遺族にとっての拠り所」―災害現場で生きるということ―

3・11大震災、巨大津波。
おびただしい数の遺体安置所での、
壮絶、極限状態の人々のルポルタージュ。

なにもかも奪われた中で、
まったく何もない中で、
遺体の尊厳を取り戻そうと懸命になる、
生き延びた人々の姿。

石井光太氏は、そこに、
宗教的な神々しさを観たという。

講座の後、石井氏に伺ってみる。

同じ被災者でありながら、
人が救助、救援、救済する立場に身を投じる理由は、
どこにあるのですかと。

石井氏は、それが運命だと。

あの日、たまたま海にいた人と山にいた人と、
それが生死を分けた。

命を落とした人と生き延びた人と。

そして、生き延びた被災者は、
その時のたまたまの立場で役割が違った。

市職員、消防団員、自治会町内会役員、医師、看護婦、
その時のポジションで救援者となった。

そして、救援者たちは、
必死に、無我夢中で、あの極限状態を、
立ち止まることなど自分に許しもせず戦い抜くのだと。

99%の絶望の中に、1%の希望を見出す

石井氏は言う、人とは、そういうものだと。

石井光太氏の著作
「遺体」 震災、津波の果てに

西田敏行主演で映画化されてます。

けれど、私は劇場では見ることはできないなと思う。
DVDになったら一人で見よう!
大量のティッシュペーパーと人間への畏敬の念を持って。

冒頭の写真
曹洞宗の若き僧侶と私のカメラに納まって下さった石井氏。
ヘアースタイルは、お坊さまと同じですね!



私もサインを頂戴しました。

有難うございます。
あなたとのご縁に、いっぱいの感謝と愛を込めて。

遺体―震災、津波の果てに
石井光太著/新潮社
¥1,575
Amazon.co.jp