先日、向田邦子さんの原作の「阿修羅のごとく」のドラマ7本を見た。

50年以上も前に白黒で見た記憶がある。その時は長女加藤治子さん、次女八千草薫さん、三女いしだあゆみさん、あとは忘れた。

私が今回観たのは、ちょっと前なので、長女宮沢りえさん、次女尾野真千子さん、三女蒼井優さん、4女広瀬すずさん。

いずれもぴったりの役どころ。

 

昭和50年代が舞台である。

サラリーマンがローンを組んで買った家の中は、インテリアなんて言うもんじゃない。いろんなものがごたごたと置かれ、雑然としている。

思い出す。寒い台所に6畳の茶の間。こたつ、ブラウン管テレビ、ローンを払いながら、そういう家に住んでいた。

 

ゴミ出しも、今でこそカラスの被害などあるのでしっかりとビニール袋に閉じ込め、ネットで覆っているが、当時は無造作に出されていて、そこらへんもとてもリアルだった。

 

専業主婦の次女の服装も、図書館勤めの地味な3女の服装も、ああ、こんな感じだったなあと思いながら見た。

 

ドラマの筋も面白いが、そういう風景や背景などがきちんと描かれていると、懐かしい思いなどとともに見ることができる。原作がしっかりしていることもあり、出来のいいドラマだと思った。

 

私は映画も好きだが、テレビドラマが好きなので今期も何本も追っている。

「東京サラダボウル「フォレスト」「アイシー」「アンサンブル」「クジャクのダンスをだれが見た」「相棒」「ホットスポット」

 

これらの筋をまぜこぜにしないように追っていると、ボケ防止になるかもしれない。