35度超えの土曜日、予報通り、夕刻近くなって空が灰色に変化し、雨が降り、雷が鳴った。我が家は山に近くもなく、海ももちろんはるか遠い。だから予報よりは雨が少なく、風もそう強くはない。
でも今日の夕刻は、すぐ近くで雷が落ちたような音だった。
雷で思い出したエピソード。
今月3日に47歳になった息子がまだ幼いころの話だ。
夏の日曜日だったと思う。昼間は本当に暑くて外に出る気にはなれないような日だった。夕刻近くなってから電車で2駅、買い物に出た。何か目的があったと思うけれど、何が目的だったかは思い出せない。
帰りの電車の途中から雨が降り出し、駅に降りた時には土砂降りの雨に雷が鳴りだしていた。タクシー乗り場には行列ができていた。
仕方ないので列に並んだ。
そのうちにも何度も雷が鳴り、幼い息子がいちいち、「怖いよぅ」と言うのでなだめたりしながらいらいらと待った。
ようやくタクシーに乗るころには小ぶりになり、家に着くころには止んでいた。
暑がりの夫は帰った時にたまらないからと二階の窓を開けたままにしていた。もちろん雨が入り込んで、窓際に置いてあった夫の大事なラジオの黒い革製のカバーが濡れてしまっていた。
夕立と雷で思い出すことはいくつかある。
私が若いころは、実家のある生駒市は夏の間毎日のように夕立があり、その後少し涼しくなったものだ。
温暖化の進んだ今の埼玉県では、夕立くらいでは気温は下がらない。今夜も寝苦しい夜になりそう。