渡辺淳一先生が亡くなった。
2,3か月まえに、たまたまアメブロでオフィシャルブログを発見して、時々訪問していた。
ご病気はテレビで知っていたが、最近の映像はお顔がずいぶん歳を召されていると感じた。
実は、二度お会いしたことがある。
失楽園のブームの後だったので、超有名人だった。もちろんその前から著名人ではあったが。
ジャケットスタイルがおしゃれで、気さくな感じがした。
作品や著名度から、こちらが勝手に気さくではないという先入観を持っていたのだろう。
パーティーの主催者がお車呼びますというのに、いや、この時間なら電車のほうが早いよ、と
秘書さんと一緒にさぁーっと帰られた。ご挨拶しておくんだったと、悔やんだが間に合わなかった。
きっと誰に対しても、優しく包容力を感じる接し方をされたと思う。
男女の性愛についての細かく正確な描写ばかりがテレビなどでは取り上げられるが、
実生活では、普通にご家族を大切になさったのではないかと、想像する。
代表作は、売れたという点では「失楽園」だが、わたしは「ひとひらの雪」が好き。抒情的だから。
ご冥福をお祈りします。