SIM方式の実際 その4 | TOEIC(R)Test 満点続出の謎を解く!

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【今日のテーマ】

●「SIM同時通訳方式」の素晴らしい世界

今日のワンポインアドバイスは、「SIM方式の実際 その4」です。

前回は、英文をスラッシュで区切った部分ごとにSIM訳をつけてみました。

復習の意味で、もう一度目を通してみてください。

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Do you remember
憶えていますか

the village
あの村を

we lived in
私たちが住んでいた

twenty years ago,
20年前、

when the both of us felt
その当時私たちは二人共感じていた

that life would go on
生活が続くだろうと

in the same way?
以前同様に。


I often wonder
私はよく考えるの

whatever happened
何が起こったかと

to that cat,
あの猫に、

the one
あの猫よ

which would come
よく来た

to the back door
うら口に

for its milk
ミルクをもらいに

each day,
毎日、

but never once set
だけど一度も入れなかった

its foot
その足を

inside the house.
家の中には。


And then one morning
そしてある朝

it simply didn't turn up,
さっぱり顔を見せなくなったでしょう、

but why
でもその理由を

we never knew.
私たちはわからなかったわね。


Perhaps it had grown tired
多分あきてきたのよ

of us,
私たちに、

as we later grew tired
私たちもあとであきてきたように

of ourselves.
自分たちに。
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「SIM方式」では、このように区切りごとに読み進みます。

これで、全文に目を通し終った時には全体の内容が理解できています。

ですから再び文頭に戻る必要はありません。


このようにSIM訳をしながら英文を読むと、「返り読み」の時とは全く違う感じがするでしょう。

英語特有の表現が、本当に英語らしさを発揮していることがわかるはずです。


たとえば最後の文です。

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Perhaps it had grown tired
多分あきてきたのよ

of us,
私たちに、
-----------------

最後の文を、この部分だけ読んだのでは何の衝撃も受けないでしょう。

「猫が私たちに飽きてきた」という日常的な出来事を伝えているに過ぎないからです。
 
ところが、そこに次のセンスグループが付け加わると日常性がひっくり返ります。

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as we later grew tired
私たちもあとであきてきたように

of ourselves.
自分たちに。
------------------

このセンスグループは、ちょっとしたショックを私たちに与えます。

猫にまつわる事柄を超えたある問題が、強いメッセージ性をもって語られています。

それは、倦怠期を迎えてしまった二人の重い現実です。

ここに、英語特有のドラマがあるのです。

ですから、この文章の核心は「猫が私たちに飽きてきた」という部分にはありません。

「私たちが自分たち自身に飽きてきた」。

ここが、この文章の一番いわんとするところです。

それを猫にかこつけて象徴的に語っているところに、この英文の醍醐味があるのですね。


…この続きはまた次回、お話ししますね。
…お楽しみに!