SIM訳は自分のための訳 | TOEIC(R)Test 満点続出の謎を解く!

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TOEICリスニング満点続出のロングセラー英語教材「スーパーエルマー」の東京SIM外語研究所所長がお届けする英語最新情報!

【今日のテーマ】

●「SIM同時通訳方式」の素晴らしい世界

「SIM訳は自分のための訳」

前回は、「SIMは完成品である」というお話をしました。

ちょっと復習しましょう。

「SIM訳の実例」ということで、下記の例文をご覧いただきました。

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Alex Rodriguez admitted
アレックス・ロドリゲス選手は認めました

that he took the substances
薬物を使用したことを

because of the pressure
重圧のために

of being baseball's highest-paid player
最高年俸の野球選手であることの

after getting a 10-year, $252-million contract
10年で2億5千2百万ドルという契約獲得の後

when he was signed by the Rangers
彼がレンジャーズと契約したとき

in December of 2000.
2000年12月に。
----------------------

この例文の「SIM訳」だけを読んでみると、

「アレックス・ロドリゲス選手は認めました」
「薬物を使用したことを」
「重圧のために」

…という感じで、日本語としては未完成に思えますが、実はそうではない、ということでした。

SIM訳は「ネイティブ思考法」養成の手段ですから、それ自体で完成品です。

もちろん、「整った日本語訳」という見地から見れば未完成品です。

でもそれは、「翻訳するのが英語を読む目的だ」と考えているからです。

当研究所は、英語教育の目的をそのように考えていません。

単なる「翻訳」ではなく、「コミュニケーションの手段」として駆使できる事。

これが英語教育の最終目的だと考えています。

そう考えると、SIM訳は未完成品どころか、立派な完成品なのです。

「ネイティブ思考法」を身につけるためには、これ以上の訳はないわけです。

…前回は、このようなお話をしました。

今日はこの続きです。

今日は、SIM訳とは何か、ということについて少し踏み込んで考えてみましょう。

それは、「SIM訳は自分のための訳だ」ということです。

これが今日のテーマです。

そもそも「SIM同時通訳方式」とは何だったでしょうか?

まず、英語をセンスグループ、つまり意味のとれるまとまりで区切ること。

その区切りごとに訳しながら、英語を直接的に理解していく方法、それが「SIM同時通訳方式」です。

その時に付ける日本語訳が、SIM訳です。

ですから、SIM訳は他人に見せるための訳ではありません。自分が理解できればそれで良いのです。

つまり、SIM訳は「自分のための訳」なんです。

したがって、SIM訳は日本語としてはスマートでなくても構いません。

「英語に忠実な訳」でありさえすれば良いのです。

つまり、「直訳でOK」ということ。

日本語として、少々ぎごちなくても全く問題ありません。

これに対して、日本の学校教育の場合は、ちょっと違います。

英語を、「日本語らしい日本語に訳すこと」が非常に大切にされるのです。

いわゆる、「こなれた日本語訳」が大切にされます。

ですから、これに慣れた日本人はSIM訳を見た時、違和感を持ちます。

でも、英語のスピード理解には「英文に忠実な訳」が欠かせないのです。

「英文に忠実な訳」とは、「英語の語順に忠実な訳」ということです。

なぜなら、語順をあれこれいじくり回していてはいけないからです。

それでは、英語をスピーディーに理解することができません。 

つまり、英語のスピード理解のためには、英語を「英語の語順」で区切ること、そしてセンスグループごとに訳していくことです。

結局、SIM訳でどんどん文頭から読み下していくのが最も効率的なのですね。


…この続きはまた次回、お話ししますね。
…お楽しみに!