保持(retention)その3 | TOEIC(R)Test 満点続出の謎を解く!

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【今日のテーマ】

保持(retention)その3

「ワンポイントアドバイス」は、アグレッシブ・リスニングについて、さらに深く突っ込んだお話を展開しています。

前回は「保持」retention についてお話ししました。今日は、その3回目です。

ちょっと復習しましょう。

まず例文です。

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Pipeline was built in the early 1970's, over the objections of environmentalists who worried it would destroy fragile tundra.
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これにSIM訳をつけてみましょう。

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Pipeline was built in the early 1970's, …
パイプラインは敷設されました、1970年初頭に

over the objections of environmentalists …
環境保護運動家達の反対を押し切って

who worried it would destroy fragile tundra.
彼らは、それ(パイプライン)が傷つきやすいツンドラを破壊するのを恐れたのです。
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このように文章が長い場合、特に「S+Vの保持」がとても大切になる、ということでした。

なぜなら、「パイプラインが敷設された」という内容をしっかり保持していないと、文章の終わりの「それが傷つきやすいツンドラを破壊するのを恐れた」まで読んだ時に、「アレッ!『それが』って何のことだっけ?」ということになるからです。

それでは、また前に戻って確認することになり、結局「返り読み」になってしまう、ということでしたね。

さて、今回はここからです。

以前、「期待」(anticipation)について詳しく説明しましたが、その「期待」もこの「保持」(retention)の上に成り立っています。

センスグループごとに先を「期待」しながら進む際も、前の内容をしっかり「保持」した上で進まなければならないということなのです。

いくら「期待」が大事といっても、前のことをどんどん忘れながら先に進んでいたのでは、内容の理解はおぼつきません。

それはたとえば、ハシゴをかけながら上へ上へと登って行くのに、そのハシゴが、かけたそばから外されていくようなものです。

それでは足場がなくなって転落してしまうでしょう。

ですから、最初の「S+V」なり、述語動詞Vなりを、充分に頭に刻み込んだ上で、つまりしっかり保持(retention)した上で、先を「期待」(anticipation)しつつ、次のセンスグループに進むように心がけなければなりません。

そして、途中のセンスグループも、キーワードを意識して保持しながら先に進む必要があります。

そのためには、特に最初の内は、各センスグループの「保持」に若干時間がかかっても構いません。

「返り読み」に戻らないために、間違っても先を焦って「保持」が弱くならないよう気を付けなければなりません。


…この続きはまた次回。
…お楽しみに!

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