🎭◆序幕:インド発・ドロドロ家族劇
みなさん、「王舎城の悲劇」って聞いたことあります?
インド版『大河ドラマ』というか『昼ドラ』というか…。
主演は――
- 父:お人好し王様・頻婆娑羅(ひんばしゃら)
- 母:涙のヒロイン・韋提希(いでいけ)
- 息子:情緒不安定ボーイ・阿闍世(あじゃせ)
- 悪友:最悪の煽り屋・提婆達多(だいばだった)
もうね、
「転生」「呪い」「家庭内暴力」「親子ゲンカ」「ママ友相談」「意識高い系悪友」
全部入り。
なのにこれ、
**お釈迦さまが説いた“救いの出発点”**なんです。
🧿◆赤ちゃん、産んだ瞬間に落下!?
まずね、阿闍世ボーイ、妊娠段階から波乱なんですよ。
王様「占いで出た!仙人が死んで息子になる!よっしゃ今すぐ死んでもらお」
仙人「いやあと三年したら死ぬから」
王様「3年待てん!暗殺!」
仙人「生まれ変わったら復讐な」
そしていよいよ出産。
王様「高いとこから落として産むのがベスト」
王妃「そんな助産法聞いたことないわ…」
落とされて指折れただけで生き延びる阿闍世。
強い。ネームドキャラの生命力。
でも噂まわるわけです。
「あ、あの子、落とされた子よ」
「折指太子よ」
「未生怨(生まれる前から怨み持ってる)!」
現代なら
ママ友LINEが火を噴く案件。
⚔️◆反抗期どころじゃない
思春期になった阿闍世ボーイ、漂う闇。
そこへ来るのが、悪友・提婆。
提婆「お前、父に裏切られとる。クーデターやろ!」
阿闍世「マ…マジっすか」
提婆、嘘と神通力で洗脳。
なんなら現代で言うと
🧢 意識高い系スピリチュアル起業家
📈 セミナー売るタイプ
🧘♂️「成功したかったら親を乗り越えよう」って言うやつ
こうして阿闍世、父を幽閉。
母をも斬ろうとするが、家臣に止められる。
家臣「王よ、さすがにそれやっちゃダメ」
現代でいう「SNSで止めてくれるフォロワー」。
😭◆母、限界
韋提希、牢屋に食事差し入れ。
息子に見つかり、幽閉。
「私、こんなひどいことされる覚えないのに!」
あるよね…
「なんでこんな目に」ってとき。
夫婦ゲンカも、子育ても、仕事も、地域の役も、
全部抱えて泣きたくなる瞬間。
👁◆そこへ現れるお釈迦さま
韋提希、山に向かって祈る。
するとお釈迦さま登場。
光がパァァァァァッ!
そして韋提希、言うのです。
「もう悪い話聞きたくない、苦のない世界はどこですか」
それ、めちゃ人情です。
「もう疲れました、しんどいです」って。
そこでお釈迦さま。
「すでに起きたことは戻らない」
「苦の種は、己が宿業」
でも
「それでも見捨てん」
そして――
阿弥陀さまの光が届く。
「南無阿弥陀仏でゆけ」
これが『観無量寿経』の核心。
🌸◆結び:王舎城は“あなたの心”にある
王舎城の悲劇。
実は、遠い昔の物語じゃない。
- 怒る阿闍世は、私
- 愚痴る韋提希も、私
- 欲に走る提婆も、私
三人、心の中に住んどる。
でも――
その闇が出たときこそ、
光に出会う入口。
お釈迦さまは言った。
「そこまで来たら、南無阿弥陀仏」
壊れた心、抱えたままでいい。
涙のまま、声出せばええ。
「助けてください」
「よう言うた。南無阿弥陀仏」
ここが泣き笑いの仏道やで。