ここまで、テクニカル分析におけるいくつかのパターンをご紹介してきました。

かなりチャートの理解が深まってきたのではないでしょうか?


これからも引き続き、テクニカル分析に用いられる指標についての解説を続けていきます。

これからFXトレードを始めようとされている方や、すでにトレードを始めておられるけど明確なロジックをもっておられない方には、ぜひご参考にして頂きたいと思っています。

あまりに多くの指標を「並列して使用」するとかえって混乱を招くことがありますが、いろいろな指標の意味や使い方をご理解頂いた上で、ご自身に適した指標を中心にトレードルール(ロジック)づくりにお役立て頂けると幸いです。





さて、今回は「フィボナッチ」について解説をしていきます。


フィボナッチとは?

フィボナッチ数は、数学者レオナルド・フィボナッチが考え出した数列で、どの数字も「その前の2つの和」となっています。

1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144,・・・

フィボナッチ数列の特徴は、

・連続する2つの数字の和は、その上位の数である
・どの数もその上位の数に対して0.618に近づく
・どの数もその下位の数に対して1.618に近づく
・どの数も2つ上位の数に対して0.382に近づく

1:0.618、1:1.618は黄金比率と言われており、人間が最も安定し美しいと感じる比率とされています。


フィボナッチリトレースメントとは?

フィボナッチには目的に合わせていくつかの見方が用意されていますが、代表的なフィボナッチリトレースメントについて解説します。


フィボナッチリトレースメントとは、高値から安値の下げ幅に対する戻り、もしくは安値から高値の上げ幅に対する押しを黄金分割比で推測しようとするものです。

補足:

下降トレンドの一時的な価格の上昇を「戻り」と言います。(戻り売り)

上昇トレンドの一時的な価格の低下を「押し」と言います。(押し目買い)


リトレースメントは「引き返す」とか「もと来た道を戻る」という意味があります。

フィボナッチリトレースメントでは、38.2%、50.0%、61.8%、といった比率が主に用いられます。(50はフィボナッチに無いが半値は重要)



フィボナッチリトレースメントの見方

チャートを遡って適当な高値・安値ポイントを選択します。

選んだ高値を100%、安値を0%と定めた時、その38.2%、50%、61.8%近辺まで相場が引き返してきたとき、一旦もみ合う可能性があると推測します。


抵抗として機能したフィボナッチ級数に対応したレートを突き抜けた後は逆にサポートラインとして機能していることが多いようです。

相場に対して直接的な根拠があってフィボナッチが証明されているわけではありませんが、



1/3や1/2(半値)戻しを目標値とするなど、経験則的に多くの投資家がフィボナッチ級数で示されるレート近辺で投資活動を行っていることが多いため、実際にチャートでは上記のような傾向が見られます。





ちょっと難しかったでしょうか?

しかし、フィボナッチは参考としている投資家が多いですから、無視するわけにはいきません。

チャートの中でどの指標をメインに使用し、どの指標を参考にしておくかを整理しておかないといけませんね。


次回もテクニカル分析指標についての解説を行っていきます。


次回もお読み頂けると嬉しいです。


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