旅GO!ポルトガル編④・・・904
ポルトガル第3の都市、コインブラを後にして、
向かうのは、聖地ファティマ。
・・・と、その前に、
昼食は修道院のレストラン。
野菜のスープ「ソーパ・デ・レグーメス」 牛肉のステーキ「ビッフ・デ・ヴァッカ」
<ファティマヘ>
※ファティマの奇跡
1917年5月13日、この地に住む3人の子供の前に
聖母マリアが現れ、3つの予言を告げると言う奇跡が起こった。
1、第1次世界大戦の終結。
2、死者の国への訪問。
3、ローマ法王暗殺予言。
<バジリカ>
65mの塔をもつ、ネオ・クラッシック様式のバジリカ。
キリスト教の聖地とされ、マリアが出現したとされる5月と10月にの大祭には、
10万人もの巡礼者で埋め尽くされると言う。
建物の前の大広場の収容人数は30万人以上
真っ青な空にまぶしい程の白い巨塔が
不思議な幻想を生み、
古い聖堂と違った透明感のある神々しさを感じさせる。
内部には奇跡を目撃した3のうち、フランシスコとジャシンタ兄妹の墓がある。
数多く点在する、立派な宗教建築物が、
95%がカトリック教徒と言うポルトガル人の信仰心の厚さを物語る。
<奇跡の聖地から、バカンス客の訪れる港町、ナザレへ・・・>
※ナザレ
ナザレの名は、8世紀に西ゴード王ロドリゴがロマノという僧を供にこの地までやってきたとき、
彼が携えていたマリア像がはるかイスラエルのナザレのものだった事に由来する。
独特な習慣と服装で知られ、
男性はチェックのシャツにフィッシャーマンセーターと黒い帽子、
既婚の女性は7枚重ねの短いスカートにエプロン、頭にスカーフ
未亡人は黒ずくめというのが伝統的なスタイル。
現在は女性のお年寄りのみ、祭りのときでもなければ、伝統衣装は身に着けない。
先ずは、シティオ地区の岩壁からプライア地区を見下ろす。
眼下に見えるビーチには、
夏、ヨーロッパ中からのバカンス客で埋め尽くされるというが、
人のいないこの風景も、また美しい。
<メモリア礼拝堂>
聖母マリアの出現によって、
九死に一生を得たドン・フアスがそのご加護に感謝し作った礼拝堂。
断崖に立つ白い建物が、
さりげなく港町の風景に溶け込む。
内部はアズレージョで覆われている 幼いイエスに乳を与えるマリア像
<ノッサ・セニョーラ・ダ・ナザレ教会>
ロマノと言う僧がマリア像をこの地まで運び、その後巡礼者たちが押し寄せるようになり、
1377年に教会の元となる聖堂として建設、
現在は、にナザレの守護聖人たちが祀られている。
旧約聖書を題材とした18世紀のアズレージョで飾られ、
更に通路に至っては、壁から天井まで埋め尽くされ、
アズレージョに包まれる快感を味わえる。
内部は見事なバロック様式 ロマノ僧ゆかりの聖母像
<プライア地区>
長い砂浜に沿って広がるプライア地区は観光の拠点。
漁民の居住しているペスカドーレスは生活観溢れる素顔のナザレに触れられる。
宿泊したホテル「マレ」のある、ソウザ・オリベイラ広場は町で最も賑やかな場所。
海岸線に沿ったレプブリカ通り 黒い衣装は未亡人
道行く人や、お店を眺め、
日が傾きかけた黄昏の海岸線を歩きながら
独自の風習漂う、心地よい異国情緒を堪能する。
<ナザレの夕日>
ナザレと言えば美しい夕日で有名だが、
なるほど、刻々と色を変えながら海に沈む光景と、
憧れへの実現が、より一層美しく感慨深いものに思わせた。
<ナザレでの夕食>
サルディーニャス・アサーダス(イワシの塩焼き) マッサン・アサーダ(焼きリンゴ)
実にシンプルなポルトガルの名物。
焼いたイワシ3匹に、ポテトが2つ・・・
いやいや、
そろそろ疲れた胃には、このくらいが丁度良い。
・・・と、言いながら、3匹ペロリと平らげた。
※その他、ナザレと言えば・・・
1954年のフランス映画「過去をもつ愛情」のなかで、主題歌「暗いはしけ」を
アマリア・ロドリゲスが歌ったシーンで日本にも馴染みになった港町。
大西洋を見渡す美しい風景を持つ港町は、
素朴で馴染み深く、
憧れへの実現と言う、静かな感動と共に、
旅の疲れを癒してくれた。
・・・つづく。
「旅GO」ポルトガル編①<ポルト>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11470811107.html
「旅GO」ポルトガル編②<サンティアゴ・デ・コンポステーラ>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11472617899.html
「旅GO」ポルトガル編③<コインブラ>
http://ameblo.jp/dandygo/entry-11481849339.html