皆様は覚えていらっしゃいますか? 25歳のOL(松嶋菜々子)が35歳の上司(椎名桔平)を35歳のキャリア妻(とよた真帆)から奪い取るという恐ろしいドラマですW
放送されていた当時は不倫どころか恋愛のれの字もわからないおこちゃまだったので、テーマ曲がサザンということしか記憶に残っていませんでした。
まぁ今もストーリーというより若かりし頃の美しい菜々子を愛でるために観てるんだけど。
菜々子お姉さんがとにかくふつくしひ…
これで25?こんな部下に擦り寄られたらどんな男でも不倫しちゃうよね!←
でも普通こういうのって菜々子ポジの女が離婚・結婚をせまったり躁鬱になって、面倒くさくなった男にポイされるってのが現実だと思うんだけど…
ほんとそのへん上手なんですよ菜々子が!!
複数の女がひとりのいい男を奪い合う場合、どれだけその男を心地よくさせたかが勝敗の分かれ道だと思います。
もしどんなに美人の菜々子でも、「奥さんと別れるって言ったじゃん!いつ?20代後半って大事な時期なんだからねぇぇぇ!」なんて言い出したらそこで終了だよね。
本当にそのひとを手に入れたいならば、彼にとって自分はキレイな存在で居続けなければならない。
まさに耐久レースの始まりです。
奥さんもさ、素敵な女性なんだよ。
もし太ったモラハラ妻とかだったら不倫相手にどっぷりになるのも容易だけど、美人ですらっとしてて学生の頃からの思い出もたくさん持ってる。子供を作らず仕事で忙しくすれ違ってしまったのも原因のひとつだから、いずれは壊れていたかもしれないけれど…菜々子がいなかったらこんなドロドロ愛憎劇は起こらなかったでしょう。
菜々子は決して彼を責めません。
「終わりにしよう!…困るんです…もっと…好きになっちゃぅ…」
なんて節目がちに言うんですよ。
わたしの前ではタバコもオッケー、あなたの知識に毎回スゴーイって驚くし、子供ができても迷惑になるからそっと堕ろします。結婚してなんてあなたに迷惑がかかるから言えないもの…って態度なの。それがまた彼にうまく伝わり、プロポーズされる。(でも結局流産。)
一方完璧だった妻は夫の異変に気づき、夫の裏切りや若さへの嫉妬に燃え、ヒステリーを起こします。
クールにやさしく対応し、甘いだけの不倫にも綻びが出ててくるのを待っていれば彼を取り戻せたかもしれません。でもそれってすごくムズカシイ。
ここで思い出すのが、源氏物語の夕顔と六条の御息所。
「あなたと居られるだけでわたしはしあわせ。」としおらしく言う女と、会いたい会いたい思ってたくせに会った瞬間「あんた若いよね」とかイヤミ言う女だったら前者のほうがいい。
菜々子ととよた真帆とはちょっとズレますがそういうこと。←
ドラマではこのあと男が記憶喪失になってなんたらかんたらと話が続きますが、とりあえずこんな感想。
でもさ、外で不倫しておきながら家では妻と仲良くしている時点で薄っぺらい男だと思うけどね。
そんな男にそこまで我慢する価値ある?
…え?ある?そうか、そう思うならしょうがない、がんばれ!!