10月16日。

お昼前、茨城と埼玉の県境付近にある里川で少しだけ竿を出してみましたが、お目当てのスズキ(シーバス)には出会えませんでした。
クランクベイトに喰ってきたのは、この辺りでは馴染みのないお魚さん!

台風19号の影響で、まさか生態系に異変があったのか...
なんだか心配になってきました。

はやる気持ちを抑えて、ひとまず近くの道の駅で小休止。
腹ごしらえをして、気持ちを落ち着かせます。

※ここまでが、前回の記事『野生の生命力【前編】』のあらすじです。



水の中を想像する

再び水辺に立ち、まずは水の中で何が起きているのか想像力を働かせました。
限られた時間の中で確実にお魚さんと遭遇するためには、この工程を欠かすことは出来ません。

お昼前に竿を出した感じでは、比較的流れの緩いポイントには小型のベイトフィッシュ(餌となる小魚)が群れをなしていて、それを捕食するために、スモールマウスやニゴイなどの中型のフィッシュイーター(魚食性の魚)が近くで待機しているのは間違いなさそうです。

時折、流心付近で中型のベイトフィッシュがもじる状況(魚が水面近くで身を反転させている様子)をどう捉えるか...
里川は泥水のように濁っていて、しかも流心付近の流速は相当なものです。

勘ピューターを熱暴走寸前までアレさせて、導き出した答えは...

「スズキは流心のキワにあり!」



勘ピューターの信憑性

捕食対象をウグイもしくは鮎と仮定し、130~140mmでラトルサウンド(ルアーに内蔵された金属やプラスチックの球体によって発せられる音)を奏でるアピールの強いルアーをチョイスしました。

 


しかし反応なし。
勘ピューターの信憑性は大丈夫かなぁ...

そこで、登場させたのはコチラ。(画像をクリックすると詳細が表示されます)

 


前回の里川釣行(『秋の里川で海の高級魚に遭遇する術を見つけたり』を参照ください)で、結果を出してくれたルアーです。


95mmでラトルサウンドを奏でないタイプのルアーなので、お魚さんに存在を認識してもらえるか心配でしたが...



写真の橋の下を狙って低い弾道で遠投し、ルアーを流心に着水させます。


速い流れに耐え切れず、流心のキワに力なく逃れる鮎の動きを演出させると、まんまと喰ってきました!

デカイ!!



格闘の末、姿を現したのは...

流心の激流に乗られたら最後。
釣り竿のポテンシャルを信じて、ドラグを目一杯締めた状態で少しずつ少しずつリールを巻きます。


お魚さんがギアチェンジして凄まじいパワーを発揮した瞬間には、お得意の親指ドラグで対応しました。

5分を優に超える格闘の末、ようやく水揚げ!

 


66cm!!
やりました~



ゴッツイ!!
南アフリカのラガーマンを彷彿とさせる体躯のスズキです。



タモに収まるサイズではないのでハンドランディングしましたが、親指がボロッボロ状態。
 


里川の王者は健在でした!



スズキ連発!?

タイムアップが近づいていたので納竿しようか迷いましたが、15分だけと決めて場所を移動しました。



勘ピューターによってもたらされた釣果が、偶然の産物ではなかったことを証明したかったからです。

場所を移動して1投目。
流心のキワでは反応がなく、さらに流れが緩いポイントにルアーを誘導させると、ガツンと喰ってきました!



31cm。
銀白色に輝く美しい魚体です!

 


あれ?
背びれに黒い斑点があるけど、体側にはないなぁ...



たぶん『スズキ』とは別種の『タイリクスズキ』だと思いますが、この外見だけでは正確に見分けることは出来ません。

ネット上には「両者の見分け方」と称した情報が散見されますが、どれも曖昧で信用に足るものでないというのが実際のところです。


いや~それにしても、野生の生命力は人間の想像を絶するものがありますね!

どうやって危険を察知して、どこで、どんなふうに濁流や流木から身を守ったのか...
そんなことを想像しながら帰路に就いたのでした。