久々の更新になってしまいました。

 

ブログを放置しっぱなしで
体調を崩したのではと
お気遣いをいただきましたが、
なんとか元気です。

 

超スローテンポですが
どうぞおつきあいください。

 

 

2013(平成25)年4月に
なかの綾のデビューアルバム
「ずるいひと」の
記事を書きました。

 

日野美歌の「氷雨」
小林明子の「恋におちて」
水原弘、島津ゆたかなどの「黄昏のビギン」
辺見マリの「経験」
テレサ・テンの「愛人」
ザ・ピーナッツなどが歌った「ウナ・セラ・ディ東京」
八代亜紀の「舟唄」など
昭和歌謡を中心にジャズやラテンのサウンドでリアレンジした
このアルバムは私の愛聴盤としてご紹介しました。

 

こちらでご覧いただけます。

http://ameblo.jp/dam-oyaji/entry-11515564669.html

 

その年の6月、NHKの「歌謡コンサート」に出演。


7月にはメジャーデビューアルバム
「へたなうそ」をリリースしました。

 

欧陽菲菲「ラブ・イズ・オーヴァー」
高田みづえ「私はピアノ」
テレサ・テン「つぐない」
島津ゆたか「ホテル」
桂銀淑「すずめの涙」
古内冬子「誰より好きなのに」
小林明子「恋におちて ? Fall in Love -」を収録。


「するいひと」「へたなうそ」と
ひらがな5文字タイトルのアルバムが続いて
2014(平成26)年に発売されたのが

ひらがな5文字を継承する「わるいくせ」。

 

和田弘とマヒナスターズ、日野てる子などの
「ワン・レイニー・ナイト・イン・トーキョー」
ロス・インディオス&シルヴィアの「別れても好きな人」は
クレイジーケンバンドの横山剣とのデュエット。


八代亜紀の「雨の慕情」
梓みちよの「二人でお酒を」
堀江淳の「メモリーグラス」
SAYURI(石川さゆり)の「ウイスキーが、お好きでしょ」
中森明菜の「セカンド・ラブ」
TUBEの「さよならイエスタデイ」
細川たけしの「心のこり」
原曲はハワイのサム・カプーが歌い、
ゴールデンハーフなどのカバーで知られる
「ちょっと待って下さい」(後にシングルカット)


全10曲素晴らしいアルバムに
仕上がっていました。

 

選曲もいいけど
斬新なアレンジが素晴らしい。

もちろん、なかの綾の声の魅力、
心地よい響きは
さらに磨きがかかってきました。


それぞれに味わい深いカヴァーアルバムを
3枚リリースしたところで、
そろそろオリジナルが聴きたい
と思うのは、なかの綾ファンの総意。

 

待望のオリジナル曲が
2015(平成27)年10月
CD+アナログ7インチ、
つまり45回転のレコードと
CDがセットで発売されました。

 

それが「エピソード1」。

 

「わるいくせ」にも収録されていた名曲
SAYURIの「ウイスキーが、お好きでしょ」を作った
強力コンビ、田口俊&杉真理が
それぞれ作詞・作曲を手掛けました。

 

しかも、世界観が似ていると思ったら
「ウィスキーが、お好きでしょ」の
前日譚という設定のようです。

 

それでタイトルが
「エピソード1」なんだと納得。

 

詞はやはりお酒にまつわる
出逢いと別れ。

 

「ウイスキーが、お好きでしょ」で
めぐり逢う二人が別れた頃を描いています。


カップリング曲は
1942(昭和17)年のミュージカル映画
『Something to Shout About』の挿入歌で
ジャズのスタンダード
「You'd be so nice to come home to」。

 

先日亡くなられた大橋巨泉さんによってつけられた
邦題が「帰ってくれたらうれしいわ」。

 

聞き慣れた曲ですが
日本語歌詞で
また別の味わいが深まりました。

 

 

そして、もう1曲
半年ぶりの今年5月に発売されたシングルが
「じゅうくはたち」。

 

おなじみのひらがなタイトル。

作詞はDJ、プロデューサーで
作詞作曲も手掛ける、はせはじむ。

なかの綾のプロデューサーでもあります。

 

作曲はJ-POP全盛期を支えた
偉大な作曲家、林哲司。

 

CDの紹介文には
“夜の街を彷徨う哀愁のグルーヴィー・ズンドコ歌謡”
の歌い文句が。


リズムはラテン系。

 

歌詞の中の「踊りましょう~」のフレーズの後に

タンゴ サルサ チャチャチャ
マンボ ルンバ、ボサノバ
サンバ ボレロ プーガルー
とリズムが並びます。

ダンスが苦手の日本人も
ラテンのリズムには
ついつい魅かれてしまいます。

 

少し気恥しさを漂わせる歌謡曲風のノリに
サビの哀愁感が気持ちいい。

 

昭和歌謡を懐かしむ世代にも
昭和歌謡を知らない世代にも
おすすめの1曲です。


カップリングにはラテンバンド
CENTRALを演奏に迎え、サルサアレンジした
Crystal Kayの楽曲「Kiss」のカヴァーが収録されています。

 

「エピソード1」「じゅうくはたち」が収録された
アルバムが「エメラルド・イン・パラダイス」。

 

 

帯に記された
「昭和最後のキラ星、なかの綾」
「昭和91年に送り出す、最後の歌謡歌手」。


確かに、そんな感じの
コピーが似合うなかの綾は
まさに昭和の香りを漂わせながら
とびきり新鮮な歌謡曲の新たな世界を
楽しませてくれます。

 

カラオケDAMには、今のところ
「恋におちて」「雨の慕情」「ホテル」
「エピソード1」「じゅうくはたち」の5曲が
配信されています。